<全国高校ラグビー大会:桐蔭学園8−5東福岡>◇決勝◇7日◇大阪・花園ラグビー場

桐蔭学園(神奈川)が前回王者の東福岡を倒し、3大会ぶり4度目の優勝を遂げた。

「東の横綱」「西の横綱」がぶつかる最終決戦は、立ち上がりから熾烈(しれつ)な攻防が続いた。ただし、1PG差でリードする前半24分。一度はボールを失ったが、相手のこぼしたボールを奪い返してWTB田中健想(けんぞう、3年)がトライ。8−0の後半には1トライを許したものの、3点差の接戦を制して頂点に立った。

藤原秀之監督は「東福岡には決勝で勝ったこと一度もない。本当に良かった。今日スタンドにいる選手、桐蔭学園のファミリーのおかげ」とコメントした。

今季の両校の戦績は、昨春の選抜大会決勝で34−19で勝利。一方、昨秋の国体では、東福岡主体の福岡相手に、桐蔭学園主体の神奈川は17−38で敗れていた。

2回戦以降、中1日で行われるトーナメント。藤原監督は、決勝前「動けるかでしょうね、5戦目は」と体力、気力の要素も重要になると予測。東福岡に対しては「FWもすごく修正してきてるし、モールでトライを取る力もあるし、BKも非常にトライを取る力がある」と分析し、自チームに得点力を求めていた。その1点を追う力が、勝利をもたらした。

決勝で両校が対戦したのは10年度以来13大会ぶり。当時は31−31の引き分けで両校優勝となったが、今回は過去7度優勝している相手から白星を奪い、単独Vをつかみ取った。