ポスティングシステムでのメジャー移籍を目指すDeNAの今永昇太投手(30)の市場価値が上がっている。米スポーツサイトのアスレチックは4日(日本時間5日)に「(ドジャースの)山本由伸ほど完成された投手ではないが、(前日の)水曜日に代理人や球団幹部の間で話題になったのはこの日本人左腕には少なくとも1億ドル(約143億円)の契約が用意されている」と報じた。

 同サイトは今永争奪戦の現状を「先発投手を必要としているメッツ、ヤンキース、オリオールズの3球団は入札には参加しない見込み。だが、レッドソックス、ジャイアンツ、その他のチームは入札に参加している模様」と分析している。

 評価されているポイントを「今永は2023年には22年ほどの支配的ではなかったが、それでも過去3シーズン(21〜23年)の防御率(2・69)はリーグ平均より約38パーセント良かった。この成績は、大リーグ契約前の黒田博樹と岩隈久志に並ぶもの」と説明した。

 また、昨オフに5年総額7500万ドルで契約したメッツの千賀滉大投手(30)はメジャー1年目で166回1/3を投げ、12勝7敗、202奪三振、防御率2・98はリーグ2位だった。「彼(の防御率)はリーグ平均を42パーセント上回った」と右腕の活躍が追い風になるとした。

 一方、ある球団の幹部が今永について「千賀ほど通用するとは思っていない。が、今永がローテーションの重要な一角となり、先発3番手以上の存在になるだろう」とコメントしたことを紹介。期待の高さを説明した。

 今永の交渉期限は米東部時間11日午後5時(同12日午前7時)まで。あと1週間を切った。