「箱根駅伝・往路」(2日、大手町〜箱根町芦ノ湖駐車場)

 3区でトップに立った青学大の4区佐藤一世(4年)が2位駒大を突き放し、首位で5区の若林宏樹(3年)にタスキを繫いだ。1時間1分10秒で区間賞の快走だった。

 3区の太田蒼生(3年)の激走で4秒差の首位に立った青学大。佐藤一世は雨が降りしきる中で安定したペースを刻み、終盤は原監督の「4年間の思いを込めて快走しようぜ!」とゲキに応えて、ペースアップ。駒大の山川拓馬との差を1分27秒に広げた。若林にタスキを繫ぐと、佐藤は右拳をあげてガッツポーズした。12月に体調を崩すアクシデントがあった中での快走。「不安だった。12月に体調崩してうまく練習積めず、心が折れたりしたんですけど。なんとかスタートに立つ事ができてよかったです。最後の箱根、青学のユニホームきて走る最後のレース。結果もタイムもついてきてよかった」と、充実した表情で振り返った。

 若林は1年生だった2年前の箱根で5区で起用され区間3位の好走。原監督から“若の神”と期待された。昨年も5区での走りが期待されたが、体調不良で欠場。リベンジの走りを誓っている。