石川県能登地方で起きた最大震度7の地震で、北陸、上越両新幹線は1日午後、設備の安全確認のため一部区間で終日運転を見合わせた。2日午前も引き続き始発から運転見合わせを決定。JR東日本は、点検状況によっては午後の運転も取りやめるとしている。

 運転見合わせとなったのは、北陸新幹線の長野―金沢間と上越新幹線の越後湯沢―新潟間。

 日本道路交通情報センターによると、北陸自動車道や関越自動車道などが石川、富山、新潟県内の区間で通行止めとなった。中日本高速の広報担当者は「目視で安全確認するが、地震後すぐに暗くなっており時間がかかる」と話した。

 能登空港(石川県輪島市)では、滑走路の点検で3センチ以上の段差が見つかり、閉鎖された。このほか小松(同県小松市)や新潟(新潟市)などの空港を発着する便に欠航が相次ぎ、日本航空で9便、全日空も16便が欠航、計約2100人に影響が出た。