来季J1に昇格する磐田が新戦力として元日本代表GK川島永嗣(40)の獲得に乗り出していることが21日、分かった。複数のJリーグ関係者が明らかにした。すでに交渉を始めており、正式オファーに向けた準備を進めているという。

 川島は01年に大宮でプロのキャリアをスタート。川崎などを経て、10年夏から海外に主戦場を移した。ベルギー1部リールセ、フランス1部メツなどを経て今夏まで同1部ストラスブールでプレー。同クラブを退団以降は無所属となっていた。日本代表でも活躍し、昨年のカタール大会まで4度のW杯に選出。10年南アフリカ大会、14年ブラジル大会、18年ロシア大会では正守護神を務めた。

 磐田は今季、FIFAから補強禁止処分を下されていたこともありGKは3人体制だった。さらに今季限りで37歳の八田直樹が引退しており、経験豊富なベテランは補強ポイントに合致する。川島には国内外のクラブが獲得に興味を示しているが、磐田は粘り強く交渉を進めていく方針だ。

 ◆川島 永嗣(かわしま・えいじ)1983年3月20日、埼玉県生まれ。40歳。2001年に埼玉・浦和東高から大宮へ入団。名古屋、川崎を経て10年夏にベルギー1部リールセに完全移籍。同1部スタンダール、スコットランド1部ダンディーU、フランス1部メツを経て、18年8月から同1部ストラスブール所属。22〜23年シーズン後に退団。日本代表デビューは08年2月の北朝鮮戦で、国際Aマッチは95試合104失点。185センチ、82キロ。