ヤクルトは17日、3選手と契約の基本合意に至ったと発表した。いずれも今季限りで戦力外となった前楽天・西川遥輝外野手(31)、前ソフトバンク・嘉弥真新也投手(33)、同・増田珠内野手(24)で、いずれも支配下での契約となる。

西川は智弁和歌山高から2011年にドラフト2位で日本ハムに入団し、22年から楽天でプレー。通算332盗塁をマークしている韋駄天で、盗塁王に4度、ベストナインに2度、ゴールデングラブ賞に4度輝いた実績を持つ。今季は35試合で打率.181と不本意な成績に終わっていたが、イースタン・リーグでは63試合に出場しており、まだまだ老け込む年齢ではない。

嘉弥真は2012年に社会人・JX―ENEOS(現ENEOS)からドラフト5位でソフトバンクに入団。17年から22年まで6年連続で50試合以上に登板するなど通算463試合に登板し、4度のリーグ優勝と6度の日本一に貢献した。

左のサイドから投げ込むスライダーは左打者にとって脅威で、今季もクライマックスシリーズ(CS)ファーストステージ第1戦(対ロッテ、ZOZOマリン)でリリーフ登板するなど、その力は健在だ。ヤクルトは今季、チーム防御率3・66は12球団ワーストでリーグ5位に低迷。投手陣の整備が課題となっているだけに、大きな戦力となる。

増田は2018年にドラフト3位で横浜高から入団。2年目の19年にプロ初出場を果たし、22年7月17日のロッテ戦(ZOZOマリン)にプロ先発出場すると、プロ初安打をプロ初本塁打でマークした。今季は自己最多の35試合に出場。10月28日に戦力外通告を受けた際には「びっくりした。練習を続けながら、オファーを待ちたい」と現役続行を希望していた。