日本列島は30日、高気圧に広く覆われ、東日本や北日本を中心に気温が上昇し、埼玉県鳩山町では39・6度を観測した。東京都心も36・6度を記録し、7日連続で35度以上の猛暑日となった。

 気象庁によると、群馬県伊勢崎市で39・5度、埼玉県熊谷市で39・1度、栃木県佐野市で39・0度を記録するなど、7地点で39度を超えた。30日午後6時現在で、全国914地点のうち223地点で猛暑日となった。30度以上の真夏日も、775地点に上った。

 全国的に危険な暑さは31日も続く見通しだ。最高気温は、さいたま市で38度、東京都心で36度などと予想されている。環境省と気象庁は関東甲信や九州などの12都県に熱中症警戒アラートを出し、こまめに水分補給をしたり、不要不急の外出を控えたりするよう呼びかけている。

 29日午後5時45分頃、東京都東村山市秋津町の住宅で、この家に住む80〜90歳代の夫婦が寝室で死亡しているのが見つかった。

 警視庁東村山署幹部によると、室内はエアコンが使われておらず、扇風機だけが動いていた。窓が閉め切られて高温だったといい、同署は熱中症の疑いがあるとみている。

 一方、新潟県糸魚川市梶屋敷の畑で30日午後6時10分頃、近くに住む女性(80)が倒れているのを通行人が見つけ、110番した。女性はその場で死亡が確認された。県警によると、熱中症の可能性が高いという。