新潟市で10月28日に行われた全国高校駅伝競走大会県予選会の男子レースで運営ミスがあったと中越高校(新潟県長岡市)が指摘している問題で、新潟県高校体育連盟の関係者が15日、同校を訪れ、改めて「救済措置はない」と伝えた。

 同校は、3区で1位だった同校選手が先導係の誤誘導でコースを間違え、約200メートルのロスが発生したと指摘。県高体連に抗議したほか、全国高体連や日本陸上競技連盟に救済を求める嘆願書を提出している。

 一方、県高体連は、先導係に誘導する任務がないこと、現場付近にいた競技役員らへの聞き取り調査の結果などから、「競技は成立した」と主張している。

 この日、県高体連は全国高体連や陸連に一連の対応を説明したところ、「不適切な対応はない」との回答を得たと報告した。

 県高体連の間健太郎理事長は報告後、報道陣に「十分に対応したと考えている」と述べた。今回の報告は、嘆願書への回答ではないとも説明した。

 同校の萩野俊哉校長は「対応に感謝はするが残念。どうするのが選手、生徒のためになるか考えたい」と話した。