ノルディックスキー複合男子で五輪3大会出場の永井秀昭(38)=岐阜日野自動車=は1日、岐阜県大垣市で会見し、出身の岩手県八幡平市で来年2月に開かれる冬季国体を最後に現役から退く考えを明らかにした。

 新型コロナウイルス禍となり「応援してくれる方々にプレーする姿を見せられなかったのは心残りだった」と永井。出身地の八幡平開催の国体に「これも何かの縁」と後押しされた形だ。

 30歳で臨んだ自身初の五輪は2014年ソチ大会。「時間はかかったけど、そこにたどり着けてよかった」。平昌五輪を経験し、最後の五輪と臨んだ今年2月の北京大会は団体銅メダルの獲得に貢献した。「色あせることのない競技人生の一ページとなった。最高の終わり方ができたので幸せ」と振り返った。

 引退に迷いも悔いもなく「やり切った」とすがすがしく語った。今後は後進の育成にもかかわっていく。