仙台市教育委員会は、安倍政権時代に新型コロナ対策として配布し、約8000万枚が在庫となっている布マスクについて、約50万枚の受け取りを申請した。布マスクは感染予防効果で不織布に劣るため、コロナ収束後、市立小中学校の給食配膳用に活用する。

 市教委によると、各校では冬のインフルエンザなどの感染症対策として給食の配膳時に児童や生徒が着用するマスクを配布している。政府から提供を受ける布マスクは、小中学校182校の規模に応じて配分し、数百万円の経費削減につながるという。市教委の担当者は「捨てられるマスクを有効活用したいと、手を挙げた」と話す。

 無料配布の申し込みは1月28日に締め切られ、厚生労働省によると、自治体や個人などから計約37万件の申請があった。3月上旬以降に配布される予定。