元ラグビーW杯日本代表で、現役医学部生の福岡堅樹さん(29)が30日、初の自著「自分を信じる力」(講談社)の発売を記念したオンライン会見を開き、現在の学生生活について明かした。

 福岡さんは昨年、順天堂大学医学部に合格。現在は医師を目指して勉学に励み、「文武両道」を実現した。同書では、「自分と状況を俯瞰(ふかん)する客観力」「集中するための切り替え力」などのほか、「自分を信じる力」をつづった。

 学生生活について「真面目に勉強しておりますし、ちょうど期末試験が終わって、無事に今のところは順調にやってます」と報告。昨年現役を引退したが「勉強をしっかりやらないといけない」と勉学に集中している。

 現役で入学した同級生とは10歳差だが「みんな気さくに話し掛けてくれます。友達ができてタメ口で協力し合いながら勉強に励んでいます」という。ラグビー部の部員には「技術的なアドバイスを求められる」と人気ぶりをうかがわせた。

 どんな医師になりたいかについては「心に寄り添って患者さんと向き合う医師になりたい」と意気込んだ。また、同書を踏まえて「なかなか難しいと思われる挑戦の中で、その道に進むには勇気が必要。自分ができると信じることが力になると思う」と強調した。