<大相撲一月場所>◇二日目◇10日◇東京・両国国技館

 前頭十四枚目・琴ノ若(佐渡ヶ嶽)が前頭十二枚目・千代大龍(九重)を叩き込みで下した取組で、勝った琴ノ若が勢い余って土俵下に一回転落下する場面があった。

 立ち合い“バチン”とぶつかっていった両者は、激しい攻防戦に。その後、琴ノ若は左前褌(まえみつ)を取られるも、下がりながら対処し、最後は叩き込みで千代大龍を土俵に沈めた。しかし琴ノ若も叩き込んだ勢いで、1回転しながらド派手に土俵下へと落下。館内は騒然とし、視聴者からも「大丈夫か!」と心配する声が寄せられていた。

 その後、何事もなかったかのように、土俵上へと戻った琴ノ若。素早い身のこなしに対し「単独大回転」「逆でんぐり返り」などの声も寄せられていた。ABEMAで解説を務めた元横綱・大乃国の芝田山親方は「立ち合い、千代大龍が突っ張って相手を押し込んではいたんですけど、琴ノ若が反撃に出ましたね。千代大龍の足が出なくなったところを、琴ノ若は上手く叩きました」とコメントしていた。

 なお琴ノ若は2連勝、千代大龍は2連敗となった。三日目、琴ノ若は前頭十三枚目・豊山(時津風)と、千代大龍は前頭十一枚目・佐田の海(境川)と対戦する。