強豪で知られる岡山学芸館高(岡山市東区)の男子バスケットボール部の顧問だった50歳代の男性教諭が部員に対し、暴言や体罰を繰り返したとして、8月末に依願退職していたことが同高への取材でわかった。元教諭は過去にも部員への体罰などで謹慎処分や口頭注意を受けていた。

 同高によると、元教諭は7〜8月、練習中にミスをした部員に頬への平手打ちや髪をつかんで頭を揺さぶる暴行を加えた。また、「殺してやろうか」「ばか」などとどなることもあった。

 8月中旬、保護者から相談があり、部員から聞き取りを実施。元教諭も体罰などを認め、同高が一連の行動が「懲戒解雇に相当する」と伝えると退職を申し出たという。

 元教諭は赴任した2002年から同部の顧問を務めていたが、13年に部員に平手打ちしたとして謹慎処分を受け、その後も暴言などの不適切な指導があったとして複数回の口頭注意を受けていた。問題行動の発覚後も顧問を続けていた点について、同高の市本秀雄教頭は「指導力を評価して謹慎などにとどめていた。改善が見られなかったので、懲戒解雇に相当すると判断した」と釈明した。

 同高男子バスケットボール部はインターハイにたびたび出場するなど、全国大会の常連として知られている。