日本相撲協会は28日、幕内逸ノ城(28)=湊=が新型コロナウイルスに感染したことを発表した。鼻水など症状があり、27日にPCR検査を受け、陽性と判明した。

 26日まで行われた合同稽古で横綱白鵬(36)=宮城野=を始め、大関正代(29)=時津風=ら多くの関取衆や幕下力士と接触。参加者は28日に検査を受け全員が陰性だった。合同稽古参加者は念のため、数日後に再検査する予定。

 逸ノ城は保健所の指導の下、部屋の中で隔離。湊部屋で濃厚接触者とされた若い衆2人も隔離され検査中。湊部屋では3人以外は全員が陰性だった。

 電話取材に応対した芝田山広報部長(元横綱大乃国)は「(合同稽古参加者は)油断はできないので、2日くらいしてから、もう1回検査を受ける予定。そこで陽性が出なければ大丈夫、ということで、準備しています」と、説明した。

 合同稽古参加直後に感染判明は初のケース。同部長は「合同稽古に参加していたということで、ひやっとしたが、とにかくみんな陰性ということで。合同稽古前の検査では(力士全員が)陰性だった。どこも出た(外出した)ような状況もない。ワクチンも2回打っている」と安どした。

 合同稽古参加力士の秋場所(9月12日初日、両国国技館)出場に関しては問題はない。同部長は「今の状況でいけば、十分間に合います」と話した。