市民襲撃4事件で殺人と組織犯罪処罰法違反(組織的な殺人未遂)などの罪に問われ、福岡地裁で24日に死刑判決を受けた特定危険指定暴力団工藤会(北九州市)トップの総裁野村悟被告(74)について、地裁が接見禁止を決定したことが27日、捜査関係者への取材で分かった。

工藤会トップが控訴 野村被告、判決にはあきれた様子を見せたという

 捜査関係者によると、野村被告が判決言い渡し後に裁判長へ向け「あんた、生涯後悔するぞ」「公正やないね」などと発言したのを踏まえ、組員らを通じ、関係者を脅すなどして証拠隠滅を図る恐れが否定できないと判断したもようだ。無期懲役とされたナンバー2の会長田上不美夫被告(65)への接見も禁止した。