岡山市は13日、市内の医療機関で行われた新型コロナウイルスワクチンの接種で、誤って1人に使用済みの注射器を使うミスがあったと発表した。

 市によると、12日午後、医師が別の人に使用した空の注射器を60代男性に刺した後に気付き、やり直したという。使用済みと未使用の注射器を近接して置き、溶液量などの確認も不十分だったとしている。現時点で男性の健康状態に問題はなく、経過を観察する。

 同市では6月にも同様のミスが起き、市は接種医療機関を対象にしたインターネット会議で再発防止策を通知していた。市保健管理課は「同じようなミスが再び起きて遺憾。今回のケースを医療機関で共有するなど再発防止を徹底したい」としている。