日銀が1日発表した6月の全国企業短期経済観測調査(短観)によると、企業の景況感を示す業況判断指数(DI)は大企業製造業でプラス14となり、前回3月調査のプラス5から9ポイント上昇した。

【図解】企業の景況感

 景況感の改善は4四半期連続で、2018年12月以来の高水準となった。海外経済の回復を受け、輸出や生産が堅調だったのが要因。

 大企業非製造業はプラス1と、製造業と同様に4期連続の改善で、20年3月以来、5期(1年3カ月)ぶりにプラス圏に浮上した。ただ、新型コロナウイルス感染拡大に伴う緊急事態宣言の再発令の影響などで、宿泊・飲食サービスは引き続き低調だった。

 DIは業況が「良い」と答えた企業の割合から「悪い」を引いて算出する。