東京都千代田区は13日、新型コロナウイルスワクチンの高齢者向け集団接種で、温度管理が不適切で、廃棄する予定だったワクチンを誤って4人に接種したと発表した。
区によると、12日午後2時45分頃、接種会場の万世橋区民館で、ワクチンを保管する冷蔵庫の扉が5ミリほど開いているのを警備員が見つけた。約24時間開いていたとみられることから、区は中にあった200回分のワクチンを廃棄することを決めた。しかし、冷蔵庫内にそのまま置いていたため、誤って来場者4人に接種してしまった。
区は、健康への影響はないとしているが、ワクチンが効果を発揮しない恐れがあることから、今後、4人に抗体検査をして、追加接種が必要か判断する。
樋口高顕区長は「再発防止の徹底と安全の確保に努める」とのコメントを出した。