昭和の国民的スター、石原裕次郎さん(1987年死去、享年52)が創立した老舗芸能事務所、石原プロモーションが16日、看板を降ろす。裕次郎さんが起業した“誕生日”に「株式会社 石原プロモーション」と書かれた商号看板を故人の仏前に戻す。

 16日は同社幹部が東京都内の事務所から昨年8月に亡くなった前社長、渡哲也さん(享年78)の墓前へ供え、その後、裕次郎さんの妻で会長の石原まき子さん(87)に返還。まき子会長が裕次郎さんの仏前に供え、58年間の歴史に幕を下ろす。

 48年間、同社一筋で創立記念日の返還を提案した俳優、神田正輝(70)は“解散式”には立ち会わず、テレビ朝日系「朝だ!生です旅サラダ」(土曜前8・0)に生出演する。

 神田とともに38年間所属したツートップの一人、舘ひろし(70)は11日に行われた映画「ヤクザと家族 The Family」の完成報告会に出席した際、「渡さんの遺志もあるので、きっちり会社を閉めないといけない」などと話していた。

 同社は3月31日に俳優マネジメント業務を終える。