次に会ったのは、一週間後の日曜日でした。それまでメールのやり取りはありません。
なぜなら、わざわざメールで伝えるような事は無かったからです。(この理由は冷めてますね)
しかし、本当は毎日でもメールがしたかったのですが、ネタが無いのに加えて、あの子(Hさん)は、しつこいのは嫌いだと言っていたので控えていました。
今考えると、逃げ腰だなーと思います。好きならばメールしてみれば良いのに。それで反応を見てから、送るのを控えるなりするなり出来たはずです。打算的だった自分に少し後悔。
それで、日曜会いました。家の近くの大学(初めてHさんと会った大学)の文化祭に誘いました。
その日の昼頃、たまたまメールを送り、ついでにとダメもとで誘ってみたのですが、突然の誘いながらも応じてくれました。
憂鬱な午後は一気に晴れやかになりました。あのときの舞い上がりは例えるなら、宝くじで一億当たった感じでしょうか。
とにかく、それは予想外の展開だったので、急いで着替え整髪し、いそいそと会場へ向かいました。
僕は約束の時間より少し早く着き、Hさんは5分ほど遅れてきました。でも、その待っている5分がまた何とも言いがたいのです。待ち遠しいやら、何やらで。
「ゴメン、ゴメン!」と言いつつやって来たHさんに、笑顔をつくろうとするも、緊張のあまりまたポーカーフェイスで「いや、気にしないで」と言う僕。
キャンパスからはすでにバンドの演奏が響き渡り、話題は演奏されている曲当てでした。
どこで何がやっているのか分からないので、パンフレットを貰いましたが、非道い。高校の文化祭じゃないんだから、もっとましな出し物しろよと、そう思いました。Hさんは冷静に「まあ、こんなもんでしょ」とあっさりしたものでした。
あまりにつまらなかったので、僕らはキャンパスを出て、600mほど先のビリヤード場へと行きました。
バッティングもですが、ビリヤードも何故か上手いのです、Hさんは。僕も決してビリヤードは下手ではないのに、比較するとたいしたことなく見えてしまうのです。
一時間ほどビリヤードをし、近くのファミレスで食事をとりました。
食事を終え、外に出るとすごく寒かったです。季節はすでに秋深まっていて、7時にもなると吹く風は身に凍みました。
帰り道は、バイトで初めてHさんに会った時、一緒に帰ったルート。
別れ際、横浜へ行ったとき買えなかった、外国製の洗剤(Hさんは匂いが良いと気に入っていたが、荷物になるので購入を断念した)をプレゼントしました。
この洗剤は近くの雑貨屋にも売っていて、見つけたので買ったのですが、実は間違えて違う洗剤をチョイスしていました。当然匂いも違います。
渡すときに、指摘されなければ気づかなかったでしょう。
でも、「ありがとう。わざわざスマンね~」といって笑顔で貰ってくれたので、終わりよければ全てよしです。
でも、やっぱりミスはミス。よりによって好きな子へプレゼントするものを間違えようとは・・・。英語が読めればミスはしなかったのに。
この日、電車で5駅先にある結構大きな公園へ、来週コスモスを見に行こうと約束しました。行って見たら、まあ予想だにしない展開が・・・・。それは次の未練タラタラで書きたいと思います。