池袋は新文芸座にて『マルチュク青春通り』『マラソン』の韓国映画二本立てをみてきた。


韓国の人気俳優クォン・サンウ主演の『マルチュク青春通り』は熱い青春映画。真面目な主人公が学校や恋を通して成長していく姿を、軍事政権下の学校の批判を込めて描いている。


主演がクォン・サンウとだけあって、観客にオバサン達が多かった。すごく。

マナーが悪いオバサン二人組みが、不幸にも僕の二つ隣に座っていた。上映中に喋るし、マナーの悪さが目に付いた。

なにより、ムカっときたのが、主人公が「韓国の学校、クソ喰らえ!」と言う、この映画のクライマックスともいえるシーンで、「笑っていた」事。アハハハって笑っていた。笑うシーンじゃないだろ。それは良いとしても、声出すんじゃない。

オバちゃん達には腹が立ったが、映画自体は面白かった。クォン・サンウの顔が従兄に似ていて親近感を持った。


『マラソン』の主演はチョ・スンウ。『ラブストーリー』の主役も演じた。

実話を元に作られた映画で、自閉症の子供をとり上げた作品。

走ることが大好きな主人公は自閉症ながらも、母とともにマラソンの練習に励み、大きな大会を目指すまでを様々な人物を交えて描く。


感動の作品には違いないと思うけれど、ストーリーが少しお座成り。今となっては有り触れた「感動モノ」という感じがした。でも、チョ・スンウの自閉症の役は素晴らしい演技だった。『ラブストーリー』の時とはまったく違う顔を見せてくれた。(少し、草なぎ剛に似ている気がする)


あらためて、韓国映画のすごさを実感した二本立てだった。


でも、21歳の誕生日に一人で青春映画って・・・、まだ青春は終わっていない気がした。

さよなら20歳。