フロンテクーペの生産台数を調べる2回目はクーペの生産された
1971~1976年のスズキ360cc軽四輪乗用車の生産台数と販売台数の推移について。
スズキ70年史、資料・年表から抜粋、ただし4~3月の年度台数。
360軽乗用車の各モデル別の生産台数を表にしてみた。
これは生産された年度別のボデー番号から計算したものです。
ただし、各モデルの生産台数は1~12月の年度台数であり、4~3月のスズキ資料とは一致しない。
また1976年からは軽自動車の550規格が始まるが、この表は360ccのみの記載としている。
LC10はNewFRONTE360(コークボトル後期型)
LS11とはフロンテ・エステート(FRのフロンテバンの乗用車型)
A-LC20とはフロンテ・オーバルシェルの'75年排気ガス規制適合エンジン搭載車。
LC10M,Eはスティングレイのボデーに
EPICエンジン(公害防止対策試作)等を積んだ増加試作車と思われる。
(EPICエンジン搭載のフロンテクーペがあったかは不明。)
1971年から減産傾向になり軽自動車自体の販売減少、
公害対策やオイルショックの影響があった。
1976年に増産傾向になるのは新規格550cc車の販売好調による。
1973年のスティングレイ・セダンの生産終了後のLC10Wは
フロンテクーペのみの筈なので生産台数は以下のようになる。
1973年後半 2289台となる。
1974年度、 10074台。
1975年度、 7498台。
1976年度、 1463台。
以上の合計から、セダン生産中止後の1973後期からの
フロンテクーペ生産台数は21324台となる。
(ただしボデー番号には1473台分の欠番があり除外した。)
さて問題はLC10Wセダンとの同時生産時のフロンテクーペ生産台数なのだ。
尚、フロンテクーペ生誕50周年記念イベントでの質問コーナーにおいて、
スズキ関係者よりLC10Wボデー番号はセダン・クーペが共通(通し番号)であり、
セダンとクーペ個別の生産台数は統計を取っていない為不明であると公表されました。
そしてLC20発売後のLC10Wはクーペのみとなる事を確認できました。
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