一式半装軌装甲兵車・ホハの考察.4 | 黒いダイスが俺を呼ぶ

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さすらいのSUZUKI SC100乗り。主にスズキフロンテリヤエンジン系を乗り継ぐ。
日活アクション映画、昭和の特撮番組が好物でロケ地巡り。
大日本帝国陸海軍戦闘車両模型も好き。

 

ホハ車の武装について重機関銃3挺が装備と言われているが、考えてみたい。

 

これは試製ホハ車に関する陸軍各学校からの改修要望から
⑤「自衛又は車上戦闘に関する設備の方法」

 

つまり軽機關銃・重機關銃共用託架が前方に1.荷框上両側に託架がある事が判る。
但しこれは機關銃託架が3ヶ所あるという事で、固有装備の機關銃が3挺あるとは言っていない。

更に、野戦砲兵学校からの要望では自衛用小銃銃架がある可能性がある。

 

前方の機關銃託架の位置について

運転台の展望窓の間にある、上にスライドしている窓穴が機關銃装備用だ。

車内から前方用機關銃託架を拡大した画像。見た目は簡単な筒状である。

この小窓からでは射角がかなり限定された状態になりそうだ。

 

次に、荷框上の両側にある機關銃託架の位置について、

白線は荷框上部覆いの取付状態を示します。
幌用支柱の取付位置には間隔があり事が判る、

それ以外にも黄〇の位置に間隔の空いている部分がある。

再び車内の写真から、
白○が機關銃託架である事が判る。右側は隠れているが、

先程の写真から矢印の位置にある事が推測できる。

 

追記

ホハ車キットの荷框をプラ板で作り直しているのだが、
荷框の機關銃託架はどうなっているのか、さらに分からなくなった。
キットでは運転台の前方機關銃託架と同じ作りとしているのだが、

写真を見直すと荷框上面から室内側に飛び出していないようだ。
また、前方託架と同じなら4本のボルトで装甲板に装着される筈だが、

その場所の外側にはボルトが見当たらないのだ。

これは荷框上面に止められているとしか考えられない。

ただ、幌支柱の装着面には取付ボルトが確認できるが、託架上面には見当たらない。

謎のままである。

 

また、千葉戦車学校からは貨車として、機動速射砲牽引を。

歩兵学校、騎兵学校からは速射砲の荷框への搭載要望が出ている。

更に搭載したまま射撃する為に後方扉の固定具も検討されている。

(サイズからして三十七粍速射砲だろう。)