ホハ車の武装について重機関銃3挺が装備と言われているが、考えてみたい。
これは試製ホハ車に関する陸軍各学校からの改修要望から
⑤「自衛又は車上戦闘に関する設備の方法」
つまり軽機關銃・重機關銃共用託架が前方に1.荷框上両側に託架がある事が判る。
但しこれは機關銃託架が3ヶ所あるという事で、固有装備の機關銃が3挺あるとは言っていない。
更に、野戦砲兵学校からの要望では自衛用小銃銃架がある可能性がある。
前方の機關銃託架の位置について
運転台の展望窓の間にある、上にスライドしている窓穴が機關銃装備用だ。
車内から前方用機關銃託架を拡大した画像。見た目は簡単な筒状である。
この小窓からでは射角がかなり限定された状態になりそうだ。
次に、荷框上の両側にある機關銃託架の位置について、
白線は荷框上部覆いの取付状態を示します。
幌用支柱の取付位置には間隔があり事が判る、
それ以外にも黄〇の位置に間隔の空いている部分がある。
再び車内の写真から、
白○が機關銃託架である事が判る。右側は隠れているが、
先程の写真から矢印の位置にある事が推測できる。
追記
ホハ車キットの荷框をプラ板で作り直しているのだが、
荷框の機關銃託架はどうなっているのか、さらに分からなくなった。
キットでは運転台の前方機關銃託架と同じ作りとしているのだが、
写真を見直すと荷框上面から室内側に飛び出していないようだ。
また、前方託架と同じなら4本のボルトで装甲板に装着される筈だが、
その場所の外側にはボルトが見当たらないのだ。
これは荷框上面に止められているとしか考えられない。
ただ、幌支柱の装着面には取付ボルトが確認できるが、託架上面には見当たらない。
謎のままである。
また、千葉戦車学校からは貨車として、機動速射砲牽引を。
歩兵学校、騎兵学校からは速射砲の荷框への搭載要望が出ている。
更に搭載したまま射撃する為に後方扉の固定具も検討されている。
(サイズからして三十七粍速射砲だろう。)