誤捕獲
イノシシやシカの捕獲を目的として設置された檻やくくりわな等に誤ってクマが捕獲される事例が多く発生しており、捕獲個体については、放獣が実施されている。 平成13年度以降6年間の捕獲数(放獣数)は、100頭となっている。うち、狩猟による誤捕獲が54頭、有害鳥獣捕獲による誤捕獲が46頭となっている。(表-7) 誤捕獲による放獣した100個体のうち、再捕獲された個体は、9頭(有害捕獲3頭、誤捕獲6頭)となっており、再捕獲率は、9%にとどまっている。誤捕獲による再捕獲率が有害捕獲によるものよりも高いのは、檻やくくりわなの設置場所が、人家周辺にとどまらないためと推定される。
有害捕獲、誤捕獲ともに再捕獲率が10%以内にとどまっていることから、学習放獣の効果はあるものと考えられる。