もうすこしそばにおいてください。
私の命はもうそんなに長くないかもしれません。
でも私は自分で死ぬことは出来ません。
後、何年、いいえ、何ヶ月かもしれません。
私はあなたが大好きです。
あなたのそばにいたいのです。
あなたが苦しいときもたのしいときもいつもそばにいたいのです。
重いガス室の扉の向こうで死ぬのは嫌です。
私は天命を全うしてあなたの腕の中で死にたいのです。
あなたに比べれば私の命は短いかもしれません。
でも幸せな毎日を送ってきました。
どうかあの重い扉の向こうに連れて行かないでください。
もしどうしても私を連れて行かなければならないのだったら、私より若い命を助けてあげてください。
お願いです。
もうすこしそばにいさせてください。