頭が混乱しています。
さっき家を出る前にばあちゃんがシロチを抱きかかえてつれてきました。
どうしたの?
みんなの目には何?と言う疑問符しか浮かびません。
目を開けたままこの写真と同じ恰好でシロチは硬直していました。
「車の下で寝ていてウンチがついていたから拭いてあげようと思って出したら死んでいたのよ。」
ばあちゃんも何が起きたのかわからなかったようです。
全員固まったままで涙も出てきません。
マスターが埋葬のための穴を掘り始めたとき誰からとなく、嗚咽が漏れ始めたかと思うとそこにいた4人は涙を堪え切れなくなって、横たわっているシロチを撫で始めました。
だれも、
「なんでよ、なんでよ」
しかいえません。
撫でてあげたらシロチの毛は柔らかかった。いつものシロチのままだった。
外傷もなくきれいなまま誇り高い顔をしたまま。
シロチさよなら。
虹の橋を渡るんだよ。
そう言ってシロチが好きだったおもちゃを持たせてあげた。
土をかける手が重かった。
シロチ あ り が と ぅ 合掌