現在話題沸騰中のオープンワールドサバイバルクラフトゲーム『Palworld(パルワールド)』。

 

このゲームは2024年1月現在ではXboxとSteamの2機種で発売されています。つまり、PS5やニンテンドースイッチユーザーにはプレイできません。

 

なぜ国産ゲームにもかかわらず1番国内シェアが低いXboxで発売されたのかについて、短いながらも語っていこうと思います。

 

理由1:そもそもニンテンドースイッチではスペック不足

ニンテンドースイッチで出せない理由は言わずもがな、スペックが圧倒的に足りていないことが原因だと思われます。

 

なにせまだ発売したてでバグ修正も最適化もロクに済んでいない始末。今は扱いやすいPCやXboxでアップデートを繰り返す段階です。

 

パルワールドの下敷きとなった『ARK: Survival Evolved』ですら、発売できたのは2023年2月24日とかなり最近。

 

PC版のリリース日が2017年8月28日であることを踏まえると、スイッチへの最適化にはかなりの技術と時間を要するでしょう。

 

ですがこれだけであれば、「Xboxと似たようなスペックを持つPS5なら発売できるんじゃ?」という疑問が浮かぶ方もいると思います。

 

ここでPalworldが抱えるとある事情が、PS5での発売を妨げているのです。

 

理由2:パルワールドは「早期アクセスゲーム」という点

パルワールドは2024年1月現在「早期アクセスゲーム」という立ち位置を取っています。PCゲームの知識がない方のために、簡単に解説します。

 

早期アクセスゲームとは未完成のゲームをあえて発売することにより、ユーザーから資金を回収しつつ開発を継続する販売形式のこと。

 

この販売形式には、ユーザーとデベロッパー双方に以下のような利点が生まれます。

  • ユーザー … 開発途中のゲームを早々に、安くプレイできる
  • デベロッパー … 開発資金をあらかじめ回収しつつ、開発を継続できる
今回のパルワールドのように正式リリース前のゲームが大ヒットすれば、ポケットペアのようなインディーズゲームのスタジオでもそれなりの開発基盤を得られる点も魅力の1つ。
 
ただし早期アクセスはデベロッパー側も正式リリースのタイミングを確定できない場合がほとんどで、その結果、長らく早期アクセスの状態が続くゲームも数多く存在します。
 
そしてここからは推測も交えた話になりますが、ソニー(ならびに任天堂)はデベロッパーに早期アクセスゲームの販売を許していない可能性が高いです。
 
過去には一部例外(7 Days to Dieなど)はありましたが、近年PS4/PS5で出ている早期アクセスゲームはすべて、基本無料もしくはのちに無料となるゲームのみ。
 
ポケットペアの過去作『クラフトピア』もCSでは販売されていません(もっともこちらはXboxでも出ていませんが…)。
 
一方Xboxには「Xbox ゲーム プレビュー」という早期アクセスゲームを販売できる仕組みが整えられていて、これによりパルワールドはXboxでの販売が可能になっているのだと推測されます。
 
パルワールド公式Q&AにおいてもPS5版の発売時期について、以下のような回答がなされていました。
 
Q.パルワールド は PS5 で発売されますか?
 
A.今のところ予定はありませんが、早期アクセス後の状況によって検討されます!
 
よってPS5でパルワールドを遊べるようになるのは、正式リリース後になる可能性が著しく高いといえるでしょう。
 

終わりに

こんな記事を書いていたら、とうとうSteam版の販売本数が800万本を超えたようです。

 

 

パルワールド、このままだと本当に『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム(世界累計1800万本)』以来の1000万本超えモンスタータイトルになりそうですね。