親愛なる兄弟たち


 暑さの厳しい日が続きますが、みことばを愛する友なる仲間として、変わらず日々神との個人的な関係を喜び、慰められておられることと思います。

 新型コロナウイルス感染症拡大防止対策として、王国会館における集会を開くことがないよう皆さんにお願いしているため、兄弟同士が直接励まし合う機会を奪われ、皆さんは意気消沈しておられるかもしれません。
 この感染症は、既往症をお持ちの方や高齢の方に感染すると、最悪の場合死に至ることがあると報告されており、この点を考慮すると、参加者に多くの高齢者が含まれる各会衆での集会を開くことには、慎重な判断が必要であると考えています。そのため、支部からの依頼があるまでは、引き続き、原則的に王国会館での集会は開かず、オンラインシステムを活用して集会を行っていただきますよう、お願いいたします。

 兄弟たちの中には、出かけて行って憂いに沈んでいる仲間や、野外の心の正直な人達の励ましになれないことを、残念に思っておられる方がおられるかもしれません。
 今回のように、通常とは違う生活を長期間強いられ、その多くが自由な行動を制限する生活であることを考慮すると、皆さんがそのような消極的な気持ちを持たれるのは自然なことかもしれません。

 しかし、このような状況でこそ、聖書を愛し、神と出逢った私達には強さがあるはずです(ヨハネ17:3)。
 イエスは、地上での宣教期間中、非常に多くの人を励まし、助けてこられました。イエスのもたらされた癒しの多くは、ギリシャ語で「セラペウオー」と訳されており、この言葉は現代の「セラピー」の語源となりました。
 この言葉は、暖かな眼差しや、心のこもった言葉によって人々を励まし、心の拠り所となる、ということを意味しています。
 私たちは、つい、イエスの行われた奇跡的な力の行使にばかり目を向けがちですが、実際のイエスは、そのような奇跡よりも圧倒的に多くの回数、「セラペウオー」によって人々を癒し、看病することで、人々を強められたのです。
 私たちはこの模範に倣うことができます。
 たとえオンラインであったとしても、暖かな眼差しや、気遣いあふれる言葉を、仲間や遠方にいる知人親族に向けることはできないでしょうか。
 野外で雑誌を配布したり、タブレットから動画を見せたりすることは出来ませんが、私たちの本当の目的である、イエスのように、人々に「セラペウオー」を向け、人々の癒しとなり、力となることは、できるかもしれません。ですから、たとえ今までより費やす時間が少ないとしても、それを恥じたり後ろめたく思う必要は全くありません。
 このような時代だからこそ、私たちが神と出逢って得た力を、他の人々に分かつ機会に目ざとくありましょう。

 休暇の時期であり、未信者や組織を離れた親族と会う機会も増えることでしょう。
 皆さんの会う家族、知人友人が、たとえ排斥されていたとしても、親として、子として、充分な気遣いを示し、私たちの仕える神が「愛である」(ヨハネ第一4:7,8)ことを示す良い機会と考えて下さい。休暇の時期は、イエスの話された放蕩息子の例えをよく反芻し、神とみ子の示された模範に倣う素晴らしい機会となるでしょう(ルカ15:11-32)。

 
 さて、このような困難な時期に、皆さんに以下のような寄付のお願いさせて頂くことを心苦しく思います。可能なら、以下の提案をじっくり考慮し、支持して頂けるなら嬉しく思います。


1 組織運営のための寄付
 報道等でご存知のとおり、世界中の長老を含む献身した一部の兄弟達が、会衆内で性的虐待を働き、罪のない多くの子どもたちを苦しめたことが問題となっています。
 私たちは、会衆内にもよくない交わりがあることを知っていますが(コリント第一15:33)、今回の報道により明らかにされた事実の多くが、組織運営上の瑕疵であることを率直に認め、被害者の皆さんに心からの謝罪と、賠償を行う必要があると考えています。
 現在、米国等で多くの訴訟が提起されており、私たちにはカエサルから多額の賠償が課せられています。
 そのため、不要不急の資産売却や運営経費の削減により資金の捻出を試みていますが、現状を鑑みると、それでもなお、被害者側に支払う和解金や賠償金を遅滞なく支払うには不足が生じる見込みです。
 このような、一部の仲間による残念な犯罪を償うため、日々簡素な暮らしをされている兄弟達に負担をお願いするのは慚愧の至りですが、もし、世界的な業の継続のためにはこの件について協力してもよい、と考えていただける方がおられるなら、会衆の長老たちの指示に従い、寄付をしていただければ感謝に絶えません。

2 災害等に対する支援
 日本においても豪雨などにより各地で甚大な被害が出ています。また、コロナウイルス感染症の蔓延により、職を失ったり家業が思わしくない仲間も多くおられるようです。
 そのような仲間を支援する一つの方法として、皆さんからの金銭的寄付の活用が考えられます。
 具体的には、集まった寄付を、災害にあった王国会館や、兄弟達の自宅の修繕に必要な資金として充てることを検討しています。
 また、収入が減り、生活に困窮する兄弟たちのために、支部の食堂で持ち帰り可能な食事を準備する計画も立てています。
 このような支援により、多くの兄弟達や、そのご家族、知人や友人の方が、私たちの仕える神の愛に触れることができるなら、大きな喜びとなります。


 以上のお願いについて、各自真剣に考慮して頂き、互いに支え合う業に加わっていただけるなら、非常に嬉しく思います。

 必要な金額としては、日本においては伝道者1人あたり、毎月900円程度となり、皆さんにとっては大きな負担となることが予想されます。未信者の家族が頭である場合など、複雑な事情も予想されます。
 皆さんが寄付の使途、金額について十分理解のうえ、寄付を行えるかどうか、検討下さるよう、お願いいたします。



 それでは、これからも友なる仲間として、互いに励まし合ってまいりましょう(ヘブライ10:24,25)。
 困難な時代だからこそ、真理を知る私たちには力があります。
 今こそ、神との出逢いに感謝し、可能であれば、嘆きのある人たちの励みとなれるよう、日々賢明に歩んで参りましょう。
 皆さんが世界中の人々にとって「光」であり、慰めの源であることを、心から嬉しく思います(マタイ5:14,16)。


              皆さんの兄弟
              ほすまん支部


 長老団への追伸:
 この手紙を、受け取ってから最初の集会で読んで下さい。その際、会衆の成員から質疑や異論が出される場合は、時間が許す限り丁寧に対応し、不安を和らげるよう努めて下さい。
 また、寄付については各個人の意思に任されていることを強調して、決して強要したり、されていると感じることがないよう配慮して下さい。
 性的虐待問題については、後日、経緯と本部の対応についての詳細を記した手紙が、支部の法律部門から送られます。それまでは、成員たちが不安に思ったり、憤りを宿したりすることが予想されます。その際には、群れを僕する羊として、温和な態度で接し、後日送られる会衆宛の手紙を受け取ってから、正式に回答することを伝えて下さい(イザヤ32:2)。
 また、災害支援の目的に鑑み、被災地の会衆は、今回の寄付の取り決めに参加する必要はありません。手紙を読んで、個人で寄付に参加する意思を表明される兄弟たちがいる場合にのみ、その旨を奉仕部門までお知らせ下さい。
 集まった寄付については、その合計金額と、支出詳細について記載した会計報告が、後日各会衆に送付されます。
 その会計報告が届いたら、改めて会衆の集会でそのことを発表し、必ず会衆の成員が閲覧できるよう、オンラインで共有して下さい。
 皆さんの協力に、心から感謝いたします。




(フィクションですよ笑、念のため)