原稿を書き始めようとしたら、北朝鮮の金正日総書記の訃報がネットに流れてきた。驚いてテレビをつけた。本当だった。 世界は揺れている。朝鮮半島、そしてアジアの情勢も、来年はもっと大きく動くだろう。日本はどうなるか。僕にはまるで予測がつかない。ただひとつ言えるのは、さほど明るい2012年にはならないだろう、ということ。どう考えても、この国が好転する兆しはない。 ようやく2011年が終わる。僕の感覚では“ようやく”だ。
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以下、原発に対する是非論はひとまず横に置き、一種の思考実験として脱原発のテクニカルを模索してみた、という趣旨でご理解いただきたい。まず、反原発派の大半は「原発全基を止めても電気は足る」と主張しており、これが即時全停策の有力論拠となっているが、果たして事実だろうか。今日、電力十社の設備容量は火力が1億2300万kW、水力が3500万kWである。また、電源開発が1700万kW(火力・水力ほぼ半々)で、残る卸電力16社が約1000万kW(ほぼ火力)だ。
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2011年を振り返ると、やはり大震災とその後の原発事故のことを強く意識せざるを得ませんが、とりわけ私にとって大いに考えさせられたのは原発事故後の言論の変化、中でも左派言論の顕著な右傾化です。つまり、それまでは左派と目されていた人の語ることが、右派の語るそれと劇的な近似を見せるようになった、このことは決定的な転換点として記憶されるべきものでしょう。率直に言って、2011年は少なからぬ左派が理性に背を向けた、まさしく背信の年であったと言えます。
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