「あれ、何だったんだろう」

 

というお話です。

 

 

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2019年、とある日の朝。

 

東京メトロ・千代田線の、とある駅で、

 

電車に乗り込もうとしていた20代くらいのお姉さんが、

 

 

と、(私じゃなくて)ドアのそばで、本を読んでいたお兄さんにたずねていました。

 

ちょっと、焦っている感じにも見えました。

 

 

 

顔を上げたお兄さんは、感じよく、

 

「綾瀬、行きますよ」

 

と、おしえてあげていました。

 

 

「ありがとうございます」と言って、電車に乗り込んだお姉さん。
 

 

ドアが閉まり、電車が動きはじめます。

 

 ↓

 

電車が動き出すと、お兄さんは、車内のモニターを指さして、

 

 

 

お姉さんを気遣って、さらなる案内をしてあげていました。

 

 

聞いた相手がよかったですね、お姉さん。

 

この人、好青年だわ。

 

 

そう思いました。

 

 

朝のラッシュ時間(※コロナ前の出来事)で、ほかにも多くの人が乗っていましたが、

 

なんとなく空気がなごんだというか、ほっこりした感じになりました。

 

 

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その後、また本を読みはじめたお兄さん。

 

 

 

ほどなくして、次の駅に到着。

 

 

すると、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

( ̄Д ̄;)アレッ…?

 

 

あのお姉さん、降りちゃったぞ??

 

 

 

アニメだったら、このとき、

 

多くの人のアタマの上に「?」マークが浮かんだと思います。

 

 

 

綾瀬駅は、まだぜんぜん先。

 

 

 

「居づらくなって、車両を変えるのか?」

 

と思って、後ろ姿を目で追いましたが、お姉さんは、電車に乗りませんでした。

 

 

お兄さんも、気付いていました。

 

 

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「なんで、降りたんだ…?」

 

そんな空気が、付近に流れました。

 

 

と言いますのも…。
 
 
お姉さんが降りて、
 ↓
ドアが閉まり、
 ↓
また、本を開いたお兄さん。

 ↓

 ↓

 ↓

1分くらいで、本を読むのをやめていました

 

 

…たぶん、

 

「なんで降りたのか」が気になって、本に集中できなくなったんでしょうね。

(そりゃそうだ)

 

 

 

お兄さん、私は見てました。

 

あなたは、何もわるくない。