食事は5時からと6時半からの二部制で、5時のほうで予約しておいた。まず食堂の前に集まって、おもむろにドアが開かれる。一組づつそのドアから入って、名前を告げる。そこで4列あるテーブルのどれに座ればいいか、指示を受ける。一番手前のテーブルだった。同席したのは弁護士のファミリーで、娘は法学部の大学生。同じく弁護士の婚約者を連れて子供のころキャンプしたグランドキャニオンを一緒に訪れたそうだ。



南カリフォルニア ~海風を感じてすごす日々~-ステーキ


ディナーはステーキ。お一人様42ドルとちょっと高めだけど、ま、これもファントムランチへ宿泊できたお礼かな。しっかりとした肉で、しっかりとした量で、それでもサイドのコーンとグリンピースをおかわりした。さすがにデザートの甘すぎケーキはちょっとかじっただけで残した。



わいわいと会話がはずんだ夕食も6時を過ぎたころに終わり、コーヒーも2回お代わりしたころ、やんわりと交代の時間を知らされる。これから入れ替わりで次の組のディナーが始まるのだ。



南カリフォルニア ~海風を感じてすごす日々~-ラバ



食堂から5分ほど歩いたところにラバの牧場がある。切り立った崖を背にして半円形に柵で囲まれている。いろいろなラバがいて、柵越しに顔を出して撫でてもらいたい人なつこいラバ。2頭が反対向きになって並んでおたがいの頭と尻尾をくっつけて、ハエを追ってる仲のいいラバ。崖の下で岩に頭をくっつけてここが世界の終わりであることを証明しようとしている哲学好きのラバ。


牧場は、日は傾き物音もない時間に包まれていた。



南カリフォルニア ~海風を感じてすごす日々~-コロラド川



牧場からさらに10分ほど歩くと、コロラド川の本流になる。しばらくの間その自然に同化して、夜の気配が谷間にはいってくるころに、ドームに戻った。



またひとしきり、ドームにもどってから立ち話をして、外にでてみれば夜になっていた。しかし星を見るにはまだ夜は十分に深くなっておらず、なじみのある明るい星たちを見ただけで満足して、寝ることした。午後8時半。明日は5時からの朝食に予約を取ってある。



ベッドは、なんでこんな細い材料を使ったのかと不思議に思えるほど不安定な鉄パイプ製の2段ベッドで、上の段にそっと乗っても揺れが止まらない。寝返りもゆっくりとしなければ、そのあと船酔いになりそうなほど揺れる。下の段に寝れば揺れは少ないだろうけど、体格のいいのが上に寝たらベッドが壊れて落ちてくるのではと心配で寝られないんじゃなかろうか。なんて少しの間だけ考えてそのまま深い眠りに落ちた。