みなさま、こんにちは。

有山 あかねです。

 

【宅建とったら次はこれ】

 

【企業様向け営業研修】

 

 

マンション管理士資格試験を受験されたみなさま、

お疲れ様でした!

 

私は、例年通りLECの本社で、

解答出しと収録を担当しました。

 

 

例年同様、規約と適正化法の担当です。

 

 

  問題についての所感

解答出しをしていて、少し気になった点をまとめます。

 

「こんなの言われても」というものとしては、

 

消防法

屋上の人工芝(問23肢2)は防炎性能いる・いらない問題

 

規約

災害発生時に特別な支援を要する者に係る名簿を備えることとし〜(問27肢2)

 

ほかにもあったように思いますが、

印象に残っているのでいうとこの辺りかなと。

 

 

 

  民法

 

また民法については、かなり骨のある問題が多かったように思えます。

たとえば詐害行為取消権、先取特権、動産の回復請求等々、マンション管理士試験以外の資格試験の学習経験がないと、結構難しかったように思います。

 

特に問12の動産については、基本的にはマンション管理士試験の受験対策としてはメインで扱う論点ではありませんので・・・

 

 

ちなみに盗まれたのは、508号室のおへやに飾られていた風景画とのことでしたが、

今回の試験は「風景画の盗難」のように事例を挙げる問題も多かった印象です。

 

 

また、いつにも増して「甲マンション」は事件だらけで大変そうでした。

 

101号室はペットボトルに段ボール、袋につまったゴミが積み上げられてゴミ屋敷状態。

202号室に住んでるAさんは、友だちに使用貸借で使わせてあげていた(問15)かと思ったら、外国出張で不在にしてたり(問16)。

301号室はCさんがAさんからプレゼントしてもらったけど、詐害行為疑惑。

501号室は干してた布団が落ちちゃって自転車に乗ってたBさんにぶつかる事件発生。

 

で、508号室はおしゃれな風景画をかざってたのに、無職のEに盗まれちゃう。(わざわざ無職のEと書くのがストーリー性があって面白い)

 

 

 

  規約

WEB会議システムは、やっぱり今年も出題ありました(問30)。

通常の集会と同じようなイメージをもって解くことが大切だったかなと。そうしないと、配偶者が集会所の集会に出席できるけど、、、といった主旨の落とし穴にハマっちゃったような気がします。分かってても本試験だと緊張しちゃって、以外と難しかったかも。

 

問32の管理規約の「改正」が必要という問題は面白かったです。このマンションの現行の規約は、標準管理規約と同様だと問題文にありますから、標準管理規約に記載があるものは、別のルールにしたいなら「改正」をしなければならないという考え方です。

 

 

  (免除)適正化法

個数問題4個・・・

ため息が出ちゃう。

 

速報動画でも少し取り上げましたが、

問50 アの言い回しに、少し悩みます。

 

重要事項の説明のときには、

要求がなくとも主任者証は提示しなければならないので、

 

この言い回しだと、

「要求があった場合”は”、提示してね」と読み取れ、

反対に解釈すると

「要求がなかったら、提示しなくて良いよ」と

解釈できるから誤りだろうと判断しました。

(現時点での判断です)

 

この問50の厄介なことが、個数問題であるということ。

 

収録の担当分野でしたので、悩ましかったです。

 

 

 

  合格予想点

 

気になったところをざっくりと取り上げましたが、

全体的な問題の難易度としては

個人的な見解となりますが次のように感じました。

 

民法がマンション管理士試験のみの学習ではやや難。

区分所有法、建築設備系法令は難しいものもあったが例年通り。

規約は、問題文の内容を理解するのがちょっと難しいものもあったけど、取りたい問題も多くあり、そこをきちんと拾えているかどうか。

適正化法は個数ということもありやや難。でも免除対象の方が多いため、そこまで影響しないかな。

 

 

以上のことから、現時点での合格予想点は、

36点と予想します。

 

 

(今年は適正化法のところで言い回しが曖昧に思える問題があり、そちらの検討に時間を費やしてしまったので、

まだ、すべての問題の論点をきちんとさらえていません。

 

本日と明日で、全問確認したうえで、

これから集まってくるLECの統計も踏まえて、

上振れ(37点)するかどうか検討しようと思っています。

そのため、後日変更するかもしれませんのでご了承ください。)

 

 

以上、令和5年度マンション管理士資格試験についてでした。

受験されたみなさま、本当にお疲れ様でした!

 

 

有山 あかね