多頭飼育宅の今後(1) | 「下町の猫たち クワトロの会」

「下町の猫たち クワトロの会」

東京・墨田区など下町周辺地域の自治会等に地域責任を求めつつ「野良猫対策」をご提案し、TNRに取り組む任意のボランティア団体です。野良猫への不妊・去勢手術や保護せざるを得ない猫たちの飼育者募集などのクワトロの会の活動を紹介をさせていただいています。

2023年6月23日 墨田区区役所から一通のメール
 

都営アパート一室で飼育困難となった猫25頭について

動物愛護相談センターでも25頭の引取りは難しく

東京都から区にボランティアを求める意向を受けた区が

私たち東京都動物愛護推進員に対応可能か?確認メールでした

そこは2016年末から団地内住民の苦情で

団地自治会に「野良猫対策」をご提案し

廃品回収などで得た収益を充当し

35頭の野良猫たちの繁殖抑制に動いた所でした

その際 自治会から「多頭飼育宅」の存在を知らされ

そのご家族に繁殖抑制をお勧めしましたが理解が得られず

「飼い猫」でもあり勝手にTNRも出来ず

結果団地内TNRを終了せざるを得ない経緯がありました

あれから約6年半が経ち

飼育者入院を前にした相談です

まずは25頭全員の「命」を繋ぐことを前提に

繁殖抑制のための助成金申請を区役所に打診すると

「飼い主のいる猫」なので助成金対象外で難しいのであれば

「愛護センター」にお願いします・・・と杓子定規な返答に

愛護に動く我々には「殺処分」も想定される脅しと同じです

協力の声掛けをされたボランティアが25頭の手術費用

40〜50万円の全額を背負う!・・・それはないでしょう!

区議会議員のお一人に理不尽とも言えるこの事態をお伝えし

結果・・・近い将来「飼い主のいない猫」と解釈し

助成金申請が可能となりました

7月5日には行政担当者と共に現場確認と今後について

話し合いが予定されています

それに先駆け「善は急げ!」様子見を兼ねて

2023年7月1日

推進員仲間と共に餌とキャリーケース持参で多頭飼育宅を訪問

普段から餌が十分ではないのか?持参した餌に群がる様子を前に

仲間の一人Aさんが運営するシェルターに

まず2頭を保護して連れ帰ってくれました

ー 続く ー