東京都動物愛護センター(2) | 「下町の猫たち クワトロの会」

「下町の猫たち クワトロの会」

東京・墨田区など下町周辺地域の自治会等に地域責任を求めつつ「野良猫対策」をご提案し、TNRに取り組む任意のボランティア団体です。野良猫への不妊・去勢手術や保護せざるを得ない猫たちの飼育者募集などのクワトロの会の活動を紹介をさせていただいています。

2023年2月7日

八幡山にある東京都動物愛護センターを見学させて頂いた

犬猫の処分前の一時収容施設であり譲渡会場にもなる

建物が2棟連り門を入ると右手に小さな犬のグラウンドがありました

3頭の犬が陽の下で運動を楽しむ・・そんな様子はなく

置かれている今の状況を彼らは確実に理解していました!

施設内はどこも綺麗に清掃されていましたが

「殺処分」に繋がる施設にこちらの心情が

それを良しと単純に受け入れる思いにはなりませんでした

日本の殺処分の現状(資料:環境省)

       犬       猫     合計 

2008年  82,464      193,748      276,212

2018年          7,687        30,757        38,744

2020年         4,059        19,705         23,764

 

2012年の愛護法改正により

保健所は「終生飼育への責任」を求め

安易な引取の拒否を可能とし殺処分数は減少の一途ですが

現在も収容の約20%は飼い主が「殺処分」を了承し

料金3000円〜5000円(犬)で

ペットたちは保健所に引き渡されています

 

犬の場合には狂犬病感染対策上

遺棄通報に保健所は迅速に出動し捕獲が求められていて

そうした手間暇よりは直接持ち込まれた方が簡便?

そんな保健所側の裏事情が低料金の背景にあるのでしょうか

愛護法では遺棄は犯罪行為であり

100万円以下の罰金または1年以下の懲役

しかし・・

保健所への引渡しは5000円程度で収まってしまう

もっと高額料金を求めても良いのでは?

高額料金で「処分」から「生かす」に転換出来ないものか?

 

保健所見学で配布された資料などに再度目を通しても

薄いベールの隙間から覗き見し

上澄みをすすってきた・・・そんな思いが残る見学でした

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保健所に引き取られた犬猫を救って下さい!

  お申し込み先:東京都動物愛護相談センター

  ☎︎ 03-3302-3507 へ要事前予約

  (譲渡には条件がありますのでご確認下さい)

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