隅田公園から直ぐの場所に引っ越した約22年前
目にした多くの野良猫たちの厳しい日々・・・
毒を盛られ口から泡を吹き苦しみながら息絶えた子
片足不自由な野良猫を飼育犬に追わせ
3本足で必死に逃げ惑う姿を楽しんでいた夫婦
猫が通る草むらにたくさんの画鋲を巻かれたり
餌を与えた4時間後に自動車事故死
不妊手術をさせた2週間後無念の交通事故死
パルボ感染でアッという間に亡くなった子たち
優しいオスを中心に寄り添い暮らしていたオス・メス5頭
3頭のオスの間で育まれた確かな友情
晩秋捨てられた子猫を越冬用の箱に招き入れ冬を越した2頭のオス
肩にうっすら雪を積もらせ懸命に餌を食べていた仲良しオスとメス
他にも・・・
桜の枝で首吊り自殺の人を背にジッと私の餌を待っていた子
一見すれば常識家の夫婦が野良猫を指差し吐き捨てた言葉
「こいつらゴミ屑だ!クズに餌やるあんたは人間の屑」
ボロボロの薄汚れた服装で近づく男の人に身構えていると一言
「あんた優しい人なんだねぇ〜」
全身刺青の痩せ細った路上暮らしの男性に抱かれて
暖をとる捨てられた子猫・・・などなど
公園の野良猫たちが私に見せてくれた人の世の様
どれも貴重な体験だった
*恭平となんじゃ 当初の距離は縮んだが別行動が多い*
2022年12月18日
茶白「恭平」保護・・・人馴れしていて譲渡を目指します
2022年12月23日
白キジ「なんじゃ」保護・・・家庭内野良として受け止めます
目指していた隅田公園内の野良猫「ゼロ」
(範囲:墨田区役所裏手・脇から桜橋を過ぎるまでの一帯)
最後の保護を終えた翌日の深夜
路上生活の人たち以外誰もない静まり返った公園で
今もうは姿を消していった多くの野良猫たちの姿や思い出が蘇り
寂しさだけが深まる「おわり」を受け止めた
ー 続く ー