数年前・・・
警察の家宅捜査でお部屋に取り残されている猫がいる!
国選弁護士からの相談で
お部屋に伺うと帰らない飼育者に心細かったのか?
走り寄り抱きついてきた子猫
家宅捜査後面倒を見ていた大家さんから
引き継ぐ形で刑期終了まで預かる事に・・・
トラブル回避目的で作成した「預かり誓約書」と
感染症有無・血液検査証明書の写しを持参し
飼育者が拘留されている湾岸警察に・・・
「アクリル板」?越しの面会で
「猫をお願いします」と涙ながらに頭を下げられた
*我が家では福介といつも一緒の仲良しコンビ*
保健所から引き取ったというその猫は
飼育者の希望を込めて「希」と名付けられた
「無邪気で陽気」可愛い女の子
我が家の保護犬福介とは凸凹コンビ
楽しそうな日々を送った1年と2ケ月後
刑期を終えてお迎えに・・・
猫を入れたゲージを座席に置き走り去るその車を
切ない思いで福介と見送ったのだが・・・
出所後も繰り返される包丁沙汰や万引きなど
その都度警察や国選弁護士経由で
「猫をお願いします」・・・と連絡が入ってくる
服役仲間からの紹介で獄中結婚して
出所後移り住んだ山陰地方は
「今お迎えに行きます!」・・・と言えない遠い場所
幼子を持つそのご主人に猫を預かってもらうことになったのだが
そのご主人も幼子を施設に預けることも・・・
どこまで猫に責任が持てるのか?
*刑期を終え引き取り当日、
お迎えを待つ間も福介とは一緒*
引き取ってあげなかったことへの後悔
自責の思いとともに想う
・・・あの子は今どうしているのだろうか?