猫よもやま話(1) | 「下町の猫たち クワトロの会」

「下町の猫たち クワトロの会」

東京・墨田区など下町周辺地域の自治会等に地域責任を求めつつ「野良猫対策」をご提案し、TNRに取り組む任意のボランティア団体です。野良猫への不妊・去勢手術や保護せざるを得ない猫たちの飼育者募集などのクワトロの会の活動を紹介をさせていただいています。

数年前・・・

警察の家宅捜査でお部屋に取り残されている猫がいる!

国選弁護士からの相談で

お部屋に伺うと帰らない飼育者に心細かったのか?

走り寄り抱きついてきた子猫

家宅捜査後面倒を見ていた大家さんから

引き継ぐ形で刑期終了まで預かる事に・・・

トラブル回避目的で作成した「預かり誓約書」と

感染症有無・血液検査証明書の写しを持参し

飼育者が拘留されている湾岸警察に・・・

「アクリル板」?越しの面会で

「猫をお願いします」と涙ながらに頭を下げられた

  *我が家では福介といつも一緒の仲良しコンビ*

保健所から引き取ったというその猫は

飼育者の希望を込めて「希」と名付けられた

「無邪気で陽気」可愛い女の子

我が家の保護犬福介とは凸凹コンビ

楽しそうな日々を送った1年と2ケ月後

刑期を終えてお迎えに・・・

猫を入れたゲージを座席に置き走り去るその車を

切ない思いで福介と見送ったのだが・・・

出所後も繰り返される包丁沙汰や万引きなど

その都度警察や国選弁護士経由で

「猫をお願いします」・・・と連絡が入ってくる

服役仲間からの紹介で獄中結婚して

出所後移り住んだ山陰地方は

「今お迎えに行きます!」・・・と言えない遠い場所

幼子を持つそのご主人に猫を預かってもらうことになったのだが

そのご主人も幼子を施設に預けることも・・・

どこまで猫に責任が持てるのか?

*刑期を終え引き取り当日、

         お迎えを待つ間も福介とは一緒*

引き取ってあげなかったことへの後悔

自責の思いとともに想う

・・・あの子は今どうしているのだろうか?