多頭飼育の果てに(2) | 「下町の猫たち クワトロの会」

「下町の猫たち クワトロの会」

東京・墨田区など下町周辺地域の自治会等に地域責任を求めつつ「野良猫対策」をご提案し、TNRに取り組む任意のボランティア団体です。野良猫への不妊・去勢手術や保護せざるを得ない猫たちの飼育者募集などのクワトロの会の活動を紹介をさせていただいています。

取り壊しまでの3日間で室内に残る2頭の保護

積み上げられ散乱した物・物・物

止む無く捕獲器を玄関と細い隙間に二台設置

突然の侵入者に警戒している家庭内野良たちは

夜9時になっても動きなし

 

火の気のない家で捕獲のために前日から餌を与えていない

多少餌を食べさせてあげたくもあり

捕獲器慣らしを兼ねて入り口を降りない設定にし

中に餌を置いて1日目は終了

2日目・・・

前日置いた捕獲器の中の餌が綺麗に無くなっている!

改めて捕獲可能な設定に戻し

外でコンビニのおにぎりを食べながら

・・・ただ待つ・待つ・待つ・・・日が暮れる

冷えきった身体を温めたく近くの馴染みの銭湯で一風呂

温まった身体で戻り・・捕獲器をチエック・・入っていた!

解体工事を翌日に控えた3日目・・・

前回と同じ要領で捕獲器慣らしの後

夜9時過ぎにようやく2頭目も保護出来た

それぞれ実妹宅に搬送

しかしここでも問題が・・・

ご主人は猫たちの保護に「大反対」

奥のお部屋で言い争う声が・・・

脊椎管狭窄症を患う実妹さんは70歳代半ば

いつまでお元気でこの2頭と向き合えるのか?

 

高齢飼育者問題が見え隠れする2頭の行く末・・・

多頭飼育者の社会性や責任意識の欠如の先に

猫たちの置かれている今がある

諸手を上げて万歳とは言えない「保護」が終了した