1) 手術費用全額負担を前提とした助成金制度
「飼い主のいない猫」は地域が生み出してきたものであり、
問題解決に地域責任として向き合っていただきたく、町会
役員会等に「地域猫活動」をご提案し、関わった町会等は
他区を含み22町会となりました。
不妊・去勢手術費用助成金制度を活用、手術費地域負担額
は(妊娠中のメス・消費税10%)
差額手術費10,000円
本体消費税 2,000円
蚤駆虫費 1,650円
胎児埋葬料 3,300円
合計自己負担額: 16,950円となります。
幸い、野良猫を受け止めて下さる獣医が協力料金で手術を
して下さっていますが、それでも決して軽いものではあり
ません。
しかし、この協力料金でさえも町会からの費用負担が望め
なくなっています。
マンション居住者も増え町会費が思うように集まらない・・
祭事費用捻出にも苦労している・・・そんな言葉が町会役
員会で聞かれ、「飼い主のいない猫」の手術費用負担をお
願いすることが難しくなっているのが現実です。
最近関わっている町会では、私の自費で手術を行いつつ、
並行して町会自ら募金活動を行なっていただき、後日実費
精算方式で動くようにしました。
町会費負担から募金で手術費用を集めていただく、あくま
で地域の自己責任への自覚を促す苦肉の「地域猫活動」
です。
「地域猫活動」終了時、手術費用全額を募金で精算出来る
か保証はありません。
繁殖抑制を活動の柱にする私やTNRに関わる方々とっては、
手術費用自己負担を受け止めながらのやむなき活動となっ
ております。
「飼い主のいない猫」への不妊・去勢への歩みを止めたら、
猫の繁殖力がたちどころに息を吹き返し「元の木阿弥」、
今まで動いてきた意味が消えると共に10年以上に及ぶ不
妊去勢手術費助成金として投入されてきた税金も水の泡と
化してしまいます。
「殺処分ゼロ」を目指す東京都の包括補助金制度も活用し
て、不妊・去勢手術費用全額助成制 度で地域猫活動への後
押しをお願いするものです。
ー 続く ー