ストレス | 手紙

ストレス

タケナカは二十代前半にして中間管理職だ。部下の頑張ろうとする気持ちを逆なですることで逆に良い方向へ導き実績を上げる、という手法でストレスをためる日々。だが、そんな仕事にやり甲斐を感じていたし、プライベートではギターをつまびく趣味があったので、ストレスともうまく付き合えていた。むしろ、テレビなんかで自分よりギターの下手なやつをみるほうが彼にとって深刻なストレスであった。彼はバンドを組んだこともない。だから、今夜は、今夜だけは、愛用のギターを、あたかも女性をむさぼるかのようにようにレロレロ抱いた。しかしそんな彼ですら、モグらいおんのライブでは、ストレスがたまらなかった。