公私
昔、まだラッシーがボスのもとにいた時のことさ。ボスの鼻から、鼻水が垂れてきたんだ。幸いマスクをしている。ならば堪えろ。役者なら。痒いときとか往々にしてある。そんな時でも堪えろ。とボスが言うので、ラッシーは聞いた。ボスは役者だったんですか?と。するとこう返事があった。肩幅の広い俺だから、仕事用の顔とプライベートの顔を用意する必要があったんだ。仕事中に苦言を呈されて素直に謝る俺と、プライベートで偉そうに苦言を呈する俺。だって威厳ももたないといけないから、偉そうにしたくなくても偉そうにもしないといけない。こう考えるとプライベートも大変だね。でも仕事じゃないんだから、電車を降りたその瞬間から、肩幅も広く切り替えて、やることをやらないといけないのだ。ん?何言ってるかわからない?だからさ、俺みたいに肩幅が広いと、電車で座った時に両隣と肩ぶつかるの。会社の代表として電車乗ってるのに、ぶつかったらマズイでしょ。だから仕事中は小さくなってるの。で、電車から降りてプライベートになったら、思いっきり胸を開いて羽ばたくの。