ダークサイド
先程のラッシー&リンキーによるやり取りは、放送作家となったアキラが企てたものだった。プロデューサーには、あまりにも可哀相じゃないか?と言われたが、それでリンキーは知名度を少し手にしたし、もうどうしようもなくなったところで遂に人に頼る情けなさというのは、端から見たら笑いに変わるものかもしれないと思ったので強行した。後悔はしていない。リンキーはどんなフリが来ても笑いに結び付けなければならない筈だし、アキラはその為に手を貸してやったのだから。しかし最近の若者の電車や駅での寝方は目を見張るものがある。撮影したいくらいだ。寝ゲロしてるもの、ポジショニングの秀逸なもの。俺より下がいたかと安心する瞬間である。アキラはそんな風に思っていた。