似顔小説 | 手紙

似顔小説

アキラは、萌え萌え似顔絵でそこそこリピーターをつかんだのち、さらに己のスタイルを発展させて、似顔小説といったものを体系化させていた。すなわち、似顔絵を描くのではなく、顔を文字で表現するのだ。それがやがて似顔エロ小説となったり似顔官能小説となったり、原点に立ち返って萌え萌え似顔小説などといったものに変化しいった。こうなると、アキラの日常は急激に忙しいものとなった。なにせ、今まではキャンパスを線と点などの描写で埋めていた。線って、一気にビャーっと引けるじゃないですか。それが、一文字一文字考えながら書くようになったので、時間がかかるようになったのだ。キャンパスを一杯の文字で埋めねばならん。お笑いもやりたいのでネタも書かねばならん。とにかく書きずっぱりな生活となり、睡眠時間は削られ、トイレにさえノートパソコンを持ち込んでかかなければならない状況になった。それは大変でもあったが、願ったりかなったりな状況でもあった。