高潔な者どもの争い
私は屁をこく。はばかることなく屁をこく。そういう私は誰なのかというと、ヘンリー・デュッフェル8世様だ!貴様らに教えてやろう。私のような高貴な者であっても屁はこくのだ。屁とは、こかれるものではない。こくものなのだ。だが、そんな私の信念を覆すような真似をしてくれた者どもがいる。女子高生だ。私が電車に乗るだろう。ヘンリー家だかデュッフェル家だか知らないが、代々貴族の家系ではないからな。それで電車に乗れば私は屁をこく。完璧なスカ屁だ。匂いなど微々たるものだ。昨日食べたオイモの香りだ。そこまではまあいい。電車から降りて、階段やエスカレーターを駆使して駅外へと出たいというのに、女子高生どもは、思いもよらないポジションで立ち止まってくれるじゃあないか。そして見事なまでの横広がりのフォーメーションで道を封鎖するのだ。おい、そこで止まるな。この間など、上り階段の途中で立ち止まり、何をするかと思えば屁をこくではないか。自ずとその屁は、一段下にいてその尻の真後ろにいた私の顔面にダイレクトに噴射される運びとなったではないか。考えてもみたまえ、こんなことが許されるか?まあ、焼きたてのクッキーの香りだったから、今回だけは特別に許してやろう。