激動の一週間のち廃人 第二部 | pちゃんのブログ

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          第二部




うちの店のスタッフの女性が名古屋出身で、月一回地元に戻ってイベントを主催しているというので見に行くことになっていた。

何もこんな忙しい時期にと思うが、私にはこのタイミングでしか休めなかったので強行せざるを得なかった。



新幹線のチケットも予約をしてあったので、乗り遅れられない。

寝たら恐らく、起きられない。

なので、眠れない。



酔いも冷めやらぬまま支度をするが、面倒臭くなってきて着替えも持たずPCだけ鞄に入れて駅に向かう。

私は携帯を所有していないので、こういう時に不便さが出る。

向こうで落ち合う事になっているのだが、何せ連絡の取りようが無い。

初めての土地だし事前に調べても頭に入る訳が無い。


名古屋のホテルに着いたらPCを設置してそこで調べて行動することになる。

私はこういう不便さも旅の愉しみとして面白がれるけど、皆さんはどうでしょう?




12時東京発、13時41分名古屋着。


ゲッ、はやーっ!


こんなんじゃ、新幹線の中でも眠れない。

のぞみだから新横浜の次がいきなり名古屋!

寝過ごしたら、次は新大阪。。。


諦めて駅弁でも買おうかと売店を覗くが、まだ全然酔っぱらったまま。

駅弁って何でこうも濃ってり系ばかりなの?

食欲湧かず・・・


あっ!そうだっ!


いつも酔い覚ましに梅干が一番効くので、梅干を探す。

おつまみ系の売店にあるかと思い探すが・・・


「あの~、すみません。梅干って置いてますか?」


「ごめんなさいね~、うちには置いてないんですよ~」


ですよね~。。。


店に常備してある梅干を持ってくればよかった。。。

仕方がない、お茶だけ買って新幹線に乗り込む。

窓側の席に座り外の景色をひたすらボーッと眺めたまま名古屋着。



ホテルのチェックインは15時なので時間が余ってる。

日曜だからか、人出が多い。

名古屋の街は碁盤の目のようになっているので、案外判り易い。

旅行に行くといつもそうなのだが、初めての土地ではあまり交通機関を使わず、歩いてみることが一番憶えやすい。

目抜き通りが歩行者天国になっていて、街のあちこちで大音量でライブイベントが催されていた。

ぶらぶら街を散策ているうちにそろそろ時間が来た。



ホテルの場所は大まかに調べていたので探していたら見つかった。

フロントに行ってチェックインしようとしたら・・・


「あの~お客様、お客様のご予約頂いたホテルはこちらでは無く、もう一つの方なのですが・・・」


えっ? 同じ名前のホテルが2つあったの?


場所を教えて貰いそこから移動。

ホテルに着きすぐさまPC設置して待ち合わせの店情報を調べる。

やばっ! 直ぐ出なきゃ!

名古屋の街は名古屋駅、名古屋城、テレビ塔など大きな目印になるものがあり、通りの名前を頭に入れれば大体判る。

後は、店の名前を探せば見つかるだろう。


完璧! 見つかった!


少し遅れてうちのスタッフの彼女が到着。


そのカフェで彼女は夕方から夜の早い時間までラウンジ音楽を流していると言っていた。

彼女のかけるBGMを聴きながら、そのお店で知り合ったお客さんと談話。

ジャスミンティー、塩茹で落花生、アボカドポン酢、エスプレッソと支離滅裂なオーダーで過ごし、日が暮れると次に彼女が行くお店に連れて行かれた。


そのお店は未だ開店前だったので下にあるBarで時間待ち。

時間が来ると、先に準備があるから後で上がってきてください、と言われた。

ところが、飲み始めたら調子が出てきてしまい、そこのBarのスタッフと話が盛り上がってしまった。

お互い地方出身者(同郷ではないが)だったことで、田舎あるあるみたいな話で2時間程経ってた。

そろそろ2階の店に上がらないと怒られそうなので、と重い腰を上げて向かった。

下の店と違い大音量で音楽が流れていて、踊るスペースもある。

俗にいう小箱のクラブだ。

この日は彼女が主催をしていて、DJが3人入っていた。

私も若くは無いのでこういう店は最近行かないが、かけている曲のセンスは大人な選曲ですごく良かった。

先程はオーセンティックなBarだったので洋酒ばかり飲んではいたが、普段は焼酎派なので焼酎を頼む。

朝から梅干の事が頭から離れなかったので、梅干があるか聞いてみた。


すると、

「今、コンビニで買ってきたんですよ!」

って隣に座っていたお客さんが・・・




くれた。




名古屋の人って、優しいな~


緑茶ハイにその梅干をブッ込んで飲んでいた。

結局その店で彼女のかける音楽を聴く前に、猛烈な眠気に襲われ退散することに。

時間は深夜2時。

前日の事から考えれば、よくここまで持った!、と自賛しつつ最後まで見届けてあげられなかったことを詫びて、ホテルへ帰還。


翌日は、夜に彼女が音楽担当をするまた違うお店での待ち合わせなのでゆっくりできると、そのまま爆睡。



昼頃、猛烈に腹が減って目が覚めた。

そういえば、昨日からろくに食ってないな~と気が付き、街に出てみる。

今日は月曜なので街も静かで何を食べようかと探す。



名古屋と言えば、きしめん、ひつまぶし、味噌煮込み、手羽先、あと喫茶店と、聞いていたので迷う。

きしめんは帰りの新幹線のホームに評判の立ち食い屋が有名らしいので、そこで。

ひつまぶしや味噌煮込みはそれぞれいろんな意見があるらしく、店を絞るのは難しい。

手羽先は2大勢力があって、議論が分かれてるらしい。

喫茶店は特徴があって、コーヒーを頼むとトースト、ゆで卵、サラダなどがセットになって沢山出て来ると言っていた。



腹が空きまくっていたので、2大勢力の手羽先を両方食べてみることにした。


『風来坊』と『世界の山ちゃん』


風来坊に入る。

店は全体に落ち着いた雰囲気。

早速オーダー、1人前5本で¥440

食べてみる。

甘辛風で意外とたくさん食べれる。

追加でもう1人前頼んだ。



次は世界の山ちゃん。

店は居酒屋風だ。

こちらは1人前5本で¥420

食べてみる。

胡椒が効いていてスパイシー。

これは酒のつまみにいいかも。



ということで、両方制覇。

これは好みが分かれるのも頷ける。



腹ごしらえを済まし、そこで気が付く。


あっ、着替え買わなきゃ!


ユニクロを見つけて下着や上着を購入。

ホテルに帰り風呂に入って、また寝る。


目が覚めたら夜8時。

今夜は、また違う店で彼女は夜8時から朝4時まで独りで音楽を流すと言っていた。

PCでその店情報を調べて向かう。



ところが調べた地図の場所に店が無い。。。



付近を隈なく探す。

30分程うろつき、ようやく見つけた。


その店は、かしこまったBarでは無く、居心地がいい感じのお店だった。

職業病からか、必ず置いてあるお酒を隅から隅まで見てしまう。

昨日から巡ったお店の中で一番お酒にこだわっている品揃えだった。

ちょっと嬉しくなって、取り敢えず歩き廻って喉がカラカラだったのでロングカクテルを続け様に3杯カブ飲み。

その後じっくり飲もうと・・・


その店のマスターは私の事を彼女から聞いていたようで、初対面にもかかわらずお酒の話やお店の話などですごく楽しい時間を過ごせた。

うちのスタッフで頑張ってくれている彼女の地元での様子を見てきて、成る程彼女のベースはこういうところで出来上がったんだ、と納得した。

彼女はたまたまそこにいたお客さんと飲みに行くと言ってお店を後にしたが、私はまだマスターと飲み続け、いつものエンドレス状態になる前に迷惑にならぬようお店に礼を言ってホテルに戻った。



さて、ここからが辛かった。



今夜も飲み過ぎた。

帰りの新幹線は11:43名古屋発。

帰って来たのが朝5時。

果して起きれるだろうか。。。


今日東京に帰った後、夜には店を開けるつもりだったが・・・諦めた。

チェックアウトは11時だから大丈夫だろうと・・・





寝坊した。




目が覚めて、時計を見たら・・・11:43

新幹線の発車時刻じゃね~か!



モーニングコールをセットしていなかった自分が悪いのは確かだが、フロントからの連絡も無く慌てて支度してフロントに降りる。

時間が過ぎてしまって申し訳ない、延長料金を支払いますと伝えると、

にこやかな顔で、

「ありがとうございました。延長は大丈夫ですよ。これは次回ご利用の際の割引券と、朝食無料券です。またのご利用をスタッフ一同お待ちしております。」





名古屋が好きになってしまった。。。




ホテルを出た後はもう腹が据わって、きしめんでも食べてゆっくり帰ろう~

駅に着いて、乗り遅れたがどうしたらいいかと聞くと、後続の新幹線の自由席ならどれでもいいと返答された。


なら、慌てる事も無い。


念願の名古屋駅新幹線ホームにあるきしめんを食べようと思うが、何番線って聞いたかな?

まぁ~いいや、帰りのホームにある立ち食いきしめんの『住吉』に入る。

メニューも何がいいのか判らないから普通にかけきしめん。

きしめん自体食べ慣れていないこともあって、よくは判らないが出汁は美味しかった。


飲み過ぎた後の胃には何故か優しいと感動しながら、帰りの新幹線はどれに乗ろうとまた迷う。



帰りは寝てしまっても終点までだから、きっと起こしてくれるだろう。

向こうに着いたら、また温泉に行こうと眠りについた。




    
     第三部につづく