先日結婚をした友人から、明治神宮外苑のアイススケート場のチケットを頂いた。
以前にも頂いた折、娘と友人の家族とで行かせて貰った。
その時私は離婚が決まった直後ということもあり、娘と遊ぶのは最後かも・・・
と、思いながら娘と友人のお子さんの初めてのアイススケート体験を、とても感慨深く過ごした思い出がある。
その日一日、娘はずっと私と手を繋いでくれていた。
小学6年ともなれば、恥ずかしがって手も繋いでくれなかったのに。
お昼御飯を屋外の芝生の上で食べてると自然と涙が出てきてしまい、娘に悟られない様にするのに必死だった。
あれから2年経つ。
昨夜、アイススケートのことを伝えようと娘にメールをしたのだが・・・
返事が無い。
いつもなら遊びの事に関しては直ぐに連絡が来るのだが、待てども来ない。
年内で期限切れしてしまうので、クリスマスの連休か冬休みに入って娘がお正月の帰省前までの数日しか無い。
色々と娘も忙しいのだろうと、後は娘からの返事を待つことにした。
この日曜は年内最後の休みになりそうだったので、ゆっくり温泉にでも浸かっておこうと支度をしていた。
すると朝っぱらから電話が鳴った。
もしや・・・
「パパー! 今日なんだけど・・・」
(いきなりかよ~!)
「どうした?」
「あのね、お友達とこれからJOYPOLISに行くことになったんだけどね・・・」
「また行くの?」
「でもね・・・お金が無い。」
「はぁ~?」
「お小遣い頂戴?」
「幾ら?」
「¥3000でいい。」
「しょうが無いな~、アイススケートの件はどうする?」
「お友達と皆で行きたいんだけど・・・」
「・・・ハイハイ、判ったよ。」
「じゃ~、今から取りに行くね!」
と、怒涛の畳み掛けに押し切られてしまった。
私も温泉に行く準備が済み、娘を待っていた。
「ハァハァ、パパー! 友達が待ってるから直ぐに行かなきゃ!」
「はい、お小遣いとチケットね。」
「ハァハァ、パパ、ありがとう。」
満面の笑みを私に投げかけ、嵐のように去って行った。
は~ぁ、さてと、ではいつもと同じように独り温泉に行くか。
着いて直ぐに一番奥の高台にある露天に向かった。
今日は朝から天気が良くて気持ちが良い。
湯はちょっと熱めだったので、湯船から出て日光浴しても寒さはあまり感じない。
水分補給を欠かさず3時間程入った後、お食事処に行き昼食にする。
いつも頼むのは、塩茹で茶豆と梅おろし蕎麦。
茶豆は出てきて更に塩をこれでもか!と振り掛け摘まむ。
そうでもしないと脚の攣りを抑えられない。
梅おろし蕎麦も塩分を取るのに有効だ。
以前、頻繁に攣る脚を引きずりながらお食事処に辿り着き、塩だらけの茶豆を食したら一発で攣りが引いたことがあった。
食事後、シエスタ・ルームでお昼寝。
目が覚めたら外は暗くなっていた。
今度は夜の大露天に向かう。
夜はまた違う雰囲気で落ち着く。
今日は日曜なのにいつもより空いている。
家族連れとかで騒がしいのは嫌だから、ここ最近は日曜は敬遠していたんだが。
しばらく浸かり身体を洗いに内湯に戻る。
洗い場で髪を洗っていると何かイイ匂いがしてきた。
なんだ? この匂いは?
備え付けのシャンプーはこんな匂いは発しない。
だって、墨シャンプーかお茶シャンプーしか無いから。
鼻で何の匂いか当てたくなった。
う~ん、あっ! 桃だ!
たまに自分専用の持ち込みをする人がいるから不思議ではないかぁ。
えぇ~? 今度は違う匂いだぞ!
う~ん、これは難しい。
いかにも合成で作られた匂いだな、これは。
柑橘系の何かかな?
次は強烈な甘~い香りがした。
げっ! メロン!
これは一発で判った。
ここは男湯だぞ?
頭の泡を洗い流し横を見た。
ガタイのいいお兄さんが座っている。
鏡の前に籠が置いてあって、その中にいろんなソープボトルが入っている。
石鹸まである。
こんなにいろんな匂いのソープを使って、上がったら果してどんな匂いを振り撒くんだろう?
と、そちらの方が気になった。
ソープにこだわる人はいるんだろうが、ここまでバラバラに使っている人は見たことも無い。
ましてや・・・・・・男で。