儚く描いた空
白い吐息は舞い踊り
知らぬ声と消えてゆく
絵画にも成れない
楕円の愛情
淡く溶けて広がる傷に
知らぬ君を頭に描く
降り出した淡い雪
二つの色 溶けてゆく
みぞれに変わる頃
二人の糸 解れてゆく
其処に手を翳しても
描いた自分はもう土の中
後ろ向きの笑顔を愛してしまう
君が荒野で泣いている
底で誰かを願っても
変われないのは「もしも」に縋るから
綺麗な涙を胸を抉って汚している
あの日の君が荒野で空を仰いでいる
曖昧な言葉を刷り合わせて
君が育む理不尽な青い春
変わらず麗しき
その造花のような微笑みに
愛しさを染め上げて
碧へと鼓動を手招いて
重ねた手のひらに宿した嘘
本当は 寂しがりなその空は
意地を張った 雨上がりの水溜りのよう
今日とて明日とて 誰にも全てを曝け出さずに
千切れてゆく 僕や君や彼や彼女のような
薄っぺらく実った 語るに下らぬ情の塊を
ひび割れ 壊れてしまったとて
そっと優しく包んで 運んでゆく
大げさに描いた あなたは
それでも未だ尚 何もかも知ることはできないのだ