9 cloudy 本当は 寂しがりなその空は 意地を張った 雨上がりの水溜りのよう 今日とて明日とて 誰にも全てを曝け出さずに 千切れてゆく 僕や君や彼や彼女のような 薄っぺらく実った 語るに下らぬ情の塊を ひび割れ 壊れてしまったとて そっと優しく包んで 運んでゆく 大げさに描いた あなたは それでも未だ尚 何もかも知ることはできないのだ