(これは、本日2015年3月18日に書き下ろした詩です。)










      『 雑木林 』




僕の住まいの すぐ裏手にある雑木林


この林が 以前は嫌いだった



夜には不審者が出てきそうで


夏には蚊に食われそうで


雨が降ると地面がぬかるんで


街灯も僅かしかない



私有地だから仕方ないけど


いつまでたっても舗装しないし


草刈なんてしないみたいだし


だから この林が嫌いだった



でも ほんとにね


最近 考え方が変わったんだ




雑木林



「整備してほしい」というのは 僕のエゴで


逆に考えたら こんなに長閑(のどか)な風景が


残っていることが素晴らしいと


きっと地権者の人もそう思っているに違いないと



僕はね


ニュータウン生まれのニュータウン育ちだから


整備された道路に慣れ過ぎている


いま住んでいるところも新興住宅地


野原がいつのまにか造成地になって


それから新しい家が次々と建てられてゆく


そういうもんだと思って疑問もなかったし


大工さんたちに憧れてもいた



便利さや快適さに犠牲があるなんて思いもしなかった


特別な大切な人よ、どうか教えて


僕はどうすればいいんだい?


僕はどんな大人になればいいのかな?















 著者・霧島葵(42歳)

 著作年月日・2015年3月18日

 (C)Aoi Kirishima