(これは、2006年4月17日に書いた詩です。)
『 小鳥のように 』
ただ春が来たのが嬉しくて さえずっているだけ
君の窓辺で可愛らしく鳴く 小鳥のように
季節の幸福を そっと告げ知らせたい
僕の住まいは白いアパートの一階にあって
庭にはサクラソウやハハコグサ
クリサンセマム・ノースポールが咲いている
住まいから十分ほど歩くと大きな公園があって
池ではカルガモが悠然と泳ぎ回り
水辺では暢気なカメがくつろいでいる
日当たりの良いベンチでミルクティーを飲んでいたら
木の上のウグイスが上品に鳴き
「お花たちをご覧よ」と教えてくれた
チューリップ タンポポ ナズナ オオイヌノフグリ
それぞれ幸せそうに咲いている
園内を散歩すると 若葉色に変わり始めたソメイヨシノ
そして これから満開を迎えるボタンザクラがきれいだった
一か月前に訪れたときはまだ裸同然だった落葉樹たちは
明るい黄緑色の若葉を身に纏い 生命力に溢れていた
もはや確実に冬は終わった
これからは誰もが伸びやかに語り 描き 奏でるだろう
出典・『霧島葵詩集 小鳥のように』(銀の鈴社刊)
著者・霧島葵(33歳)
著作年月日・2006年4月17日
(C)Aoi Kirishima.




