(これは、2006年4月17日に書いた詩です。)

 

 

 

 

 

     『 小鳥のように 』

 

 

ただ春が来たのが嬉しくて さえずっているだけ

君の窓辺で可愛らしく鳴く 小鳥のように

季節の幸福を そっと告げ知らせたい

 

僕の住まいは白いアパートの一階にあって

庭にはサクラソウやハハコグサ

クリサンセマム・ノースポールが咲いている

 

住まいから十分ほど歩くと大きな公園があって

池ではカルガモが悠然と泳ぎ回り

水辺では暢気なカメがくつろいでいる

 

日当たりの良いベンチでミルクティーを飲んでいたら

木の上のウグイスが上品に鳴き

「お花たちをご覧よ」と教えてくれた

 

チューリップ タンポポ ナズナ オオイヌノフグリ

それぞれ幸せそうに咲いている

園内を散歩すると 若葉色に変わり始めたソメイヨシノ

そして これから満開を迎えるボタンザクラがきれいだった

 

一か月前に訪れたときはまだ裸同然だった落葉樹たちは

明るい黄緑色の若葉を身に纏い 生命力に溢れていた

もはや確実に冬は終わった

これからは誰もが伸びやかに語り 描き 奏でるだろう

 

 

 

 

 

 

 出典・『霧島葵詩集 小鳥のように』(銀の鈴社刊)

 

 著者・霧島葵(33歳)

 著作年月日・2006年4月17日

 (C)Aoi Kirishima.

 

 

 

 

 

 

 

 

(これは、2006年4月2日に書いた詩を、本日〔2026年3月29日〕、一部修正した作品です。)

 

 

 

 

 

  『 春のウェディングドレス 』

 

 

春のウェディングドレスは淡いピンク色

彼女は毎年 僕に写真を撮らせる

一年に一度しか咲かない花だけれど

彼女が咲かない年はない

 

春のウェディングドレスは淡いピンク色

彼女はゆっくりと気高く 歳を重ねてゆく

僕の愛情を疑ったことは未だかつて一度もなく

心は 地球のように青くて清澄

 

「凍える季節は終わったの・・・さあ もっと 軽やかに

 お歩きなさい」

 

彼女は僕の仕事と生活をいつでも応援してくれる

僕は彼女が彼女のままでいられるように慈しむ

 

彼女はやがて ウェディングドレスをクローゼットに仕舞い

凛凛しいグリーンのスーツを着て活躍し始めるだろう

僕は彼女がいつも健やかであることを祈りながら

いっしょの時代を生きてゆく

 

 

 

 

 

 

 

 著者・霧島葵(33歳)

 著作年月日・2006年4月2日

 一部修正・2026年3月29日

 (C)Aoi Kirishima.

 

 

 

 

 

(これは、本日2026年3月24日に書いた詩です。)

 

 

 

 

 

  『太陽がいっぱい』

 

 

 

日当たりのいい午後の部屋で

君はチョコミント

僕はクランチチョコのアイスを食べた

 

お揃いじゃなくて構わないから

今度 お互いに相手のスニーカーを買おう!

という話をした

 

君と僕はスニーカーについてネットで調べて

「これが良い」

「これが欲しい」

などと言い合った

 

幸せな気分だったけど

次第に夕方が近づいてきて

君と僕は洗濯物を急いで取り入れた

 

洗濯物はどれも皆

すっかり乾いていて

お日様の匂いがした

 

 

 

 

 

 

        著者・霧島葵(53歳)
     著作年月日・2026年3月24日
     (C)Aoi Kirishima.

 

 

 

 

 

(これは、本日2026年3月21日に書いた詩です。)

 

 

 

   『マーコとアオくん』

 

 

永遠の愛を誓い合い結ばれた二人

二人は互いの影を取り替えっこした

 

男性は女性をマーコと呼び

女性は男性をアオくんと呼んだ

 

二人は2DKのアパートで仲良く暮らし

天気が良い日は公園に出かけた

 

今日のマーコとアオくんは

ベンチでミルクティーを飲んだ

 

ポカポカ陽気の公園の自然は優しかった

彼らは愛の喜びを分かち合った

 

 

 

 

 

 

 

            著者・霧島葵(53歳)
         著作年月日・2026年3月21日
         (C)Aoi Kirishima.

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(これは、本日2026年3月14日に書いた詩です。)

 

 

 

 

  『影の取り替えっこ』

 

 

永遠の愛を求めて三十八年余り

とうとう結ばれた君と僕は

影の取り替えっこをした

 

君の影は僕になり

僕の影は君になった

二人はいつも一緒で離れることがない

 

君が風になるときまで

僕は影として生きて君を愛する

 

僕が風になるときまで

君は影として生きて僕を愛する

 

二人ともやがて風になったとしても

君と僕は一緒だ

誰も二人を引き離すことはできない

 

人間は修行をするね

人生は修行だね

でも

修行を終えたとき

こんな永遠が待っているなんて素晴らしい

心からそう思った

 

 

 

 

 

 

            著者・霧島葵(53歳)
         著作年月日・2026年3月14日
         (C)Aoi Kirishima.