「ミッドナイトタクシー」(全32話)をAmazonプライムで観た、NHKの「夜ドラ」で2026年6月1日から7月23日まで放送されていたテレビドラマ
作/兵藤るり
音楽/Kan Sano
演出/本田隆一、宝来忠昭、平林克理
プロデューサー/松本太一(WOWOW)、若林雄介(パイプライン)
制作統括/加茂義隆(WOWOW)、樋口俊一(NHK)
テレビ朝日系ドラマ「マイダイアリー」で第43回向田邦子賞を28歳という史上最年少で受賞した兵藤るりによるオリジナル作品
東京都内のタクシー会社に勤めながら深夜勤務専門でドライバーをしている蘭象子(あららぎ しょうこ、古川琴音、1996)、アフリカで生まれ北欧に引っ越し、その後は母の祖国・日本に引っ越して、小学生時代は母子二人の生活を送っていたが、ある日突然、自由奔放な母に捨てられ、その後は母方の伯母・弥生(和久井映見)に育てられた、タクシードライバーになってからは、後輩たちからも一目置かれる優秀な運転手として働くが、間もなく30歳になろうとするなか、ふとそれまで意識してこなかった思いにとらわれるようになる
全32話であるが、1話15分のドラマなので、1日に4話ずつ観た
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鑑賞した感想
- 全体としては特に感動したとか、いろいろ考えさせられたなどの感想は持たなかった、何といっても主人公の女性タクシードライバーの蘭象子のキャラクターが特徴あって、ある意味面白かったけど、何となく近づきがたい女性という印象を持った、ドラマ中では笑顔を見せる場面はほとんどなく、複雑な過去を抱えている気難しい女性というイメージが強烈に訴えてきた、一方、一癖ある乗客や友人を冷たくあしらったりしない心の優しさを持ち、他人の気持ちに寄り添うことができる女性と感じさせるところもあった、古川琴音はつい先日観た濱口竜介監督の「偶然と想像」に出演していたのを観たばかりであったが、あの映画でも、あまりいい印象を与える役ではなかったので、今度はもっと違うキャラクターを演じる彼女を観たいと思った
- ドラマでは象子が30才を目前に控え、毎日「30才まであと〇〇日」とカウントダウンする、30才の区切に何かを見つめ直したい、或いは探し求めたいと考えている様子が映される、演じている古川琴音自身もちょうど今年の誕生日で30才になるので、役にピッタリのキャストと言えるでしょう、そして、このドラマで象子は自分の何かを探しえたのであろうか、32話の終わり方を観ると、何かをつかんだような気がする終わり方だった、はじめて優しい顔を見せたので
- 最近観るNHKの若者が主人公になるドラマでは、上昇志向の若者が主人公になることが少ないような気がする、時代を反映しているのか、そういう方向に若者を誘導したいのか、豊かになった今の時代、苦労して成功する若者をモデルにしたドラマははやらないのだろうか、時代の空気におもねているようにも思えるがどうだろうか、もっと多様な生き方を視聴者に提案してはどうか
- 他の出演者では、象子がタクシー運転手になるきっかけを与えてくれた元タクシー運転手で、現在は象子が仕事帰りによく寄って食事をする喫茶『つかれしらず』のマスター昼川源(竹中直人、1956)が良い味を出していた、毎回、象子が変わった料理を注文するが、その難題もことごとくクリアして何でも作れてしまう、自分も昨年から料理をするようになったので、ドラマとは言えお客さんの注文に応えて何でもできる腕前というものにあこがれと関心を持ったし、カフェ巡りを趣味としている私から見るとこの喫茶店『つかれしらず』の雰囲気が良かった、ドラマの中で源さんが「この店に来るのは疲れた人ばかりだ」と言っていたと思うが、それが印象に残った
- 脚本は若手の兵藤るり氏であり、このような若手を抜擢するのがすごいと思った、ただ、ストーリーはちょっと単調に感じた、もう少し起伏やひねりがあっても良いのかな、と思った、以前観たタクシードライバーを主人公にした映画「ナイト・オン・ザ・プラネット」は十分ひねりの効いた良い映画だった、これと比べてはかわいそうでしょうが若い兵藤氏の今後に期待したい、また、このドラマのKan Sanoによる音楽がドラマのムードにピッタリのいい音楽だった
楽しめました


































































